キマダラウミコチョウ Siphopteron tigrinum Gosliner, 1989
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>砂辺浄水場前
- Date
- 2015/04/23
- Size
- 3mm
- Depth
- 5.0m
- Water temperature
- 24.0℃
特徴
体長3〜4mmの小型のウミコチョウ類。地色は鮮やかなオレンジ色で、頭楯・内臓嚢・側足の外側面に細長い青色の斑紋が並び、その縁は紫青色で縁取られる。足の背面には黄色の三角斑がある。頭楯後端の屈入部に形成されたサイフォン先端と、内臓嚢後端から伸びる円錐状の鞭状突起は黒色になる。頭楯のサイフォン内部には目立つ縦走隆起があり、先端は乳頭状に隆起する。鰓は単純で、3〜4枚の小葉からなる。分布
模式産地はパプアニューギニア・マダン州の Cement Mixer Reef (水深2m)。インド洋から西太平洋にかけて広く分布し、マダガスカル南西部 Tulear、オーストラリア・クイーンズランド州、パラオ、フィリピン、日本などから記録されている。種小名の由来
原記載 (Gosliner, 1989, p.357) の Etymology 段落は次の通り — "The epithet tigrinum refers to the striped pattern of coloration, resembling that of a tiger." 種小名 tigrinum は、虎を思わせる本種の縞状の体色パターンに由来する。本種は 1989 年に新設された Siphopteron 属のタイプ種。補足
1989 年の改訂 によるウミコチョウ科 Gastropteridae の改訂において、新属 Siphopteron のタイプ種として原記載された種。属名 Siphopteron は、本属を特徴づける顕著なサイフォン隆起と側足の翼状構造から、ギリシャ語の siphon (管・サイフォン) と pteron (翼) を組み合わせて命名されたものである (p.340)。原記載 Discussion では、本種は他の Gastropteridae の構成員からその独特な体色 (オレンジに青・紫・黒の装飾) によって即座に区別できると述べられている。S. citrinum、S. nigromarginatum、S. fuscum (Baba & Tokioka, 1965)、S. ladrones (Carlson & Hoff, 1974)、S. quadrispinosum と同様に、体右側に細長い鞭状突起を持つ点で類似する (p.359)。マダンでは浅海のサンゴ礫の裏面で普通に見られ、ウミコチョウ科の中で最も多産する種のひとつ。遊泳行動は観察されていない。和名「キマダラウミコチョウ」は小野 2000 により与えられた。References
- Siphopteron tigrinum Gosliner, sp. nov., Gosliner T.M. (1989). Revision of the Gastropteridae (Opisthobranchia: Cephalaspidea) with descriptions of a new genus and six new species. The Veliger 32(4): 333-381.
- キマダラウミコチョウ(新称), 小野篤司. (2000). ウミウシガイドブック. 第2版. TBSブリタニカ.
季節性
撮影地
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キマダラウミコチョウの写真
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