プラキダ・ケビンリーイ Placida kevinleei McCarthy, Krug & Á. Valdés, 2017

プラキダ・ケビンリーイ Placida kevinleei

Location
日本>東京>八丈島>神湊
Date
2017/12/12
Size
8mm
Depth
4.0m
Water temperature
??℃

特徴

体長は最大8mm。地色は黒で、頭部には左右一対の黄橙色斑があり、その内側に黒い眼点が見える。本種を見分ける重要な特徴は、触角の白いストライプが基部から半分の高さまでだけ通り、先端側半分は完全に黒いこと、また頭部の黄橙色斑から背面に伸びる側線が無く、頭部全体が黒いこと。背面には円筒状の背側突起が密に並び、近位半分が黄橙色、遠位半分が黒色。口触手は完全に黒く、足の前角は黄色、腹側全長にわたって黄橙色。

分布

模式産地は日本・沖縄県瀬底島(Holotype: LACM 3471、2003年11月4日採集)。ハワイ諸島と亜熱帯〜熱帯日本に分布。韓国 (Koh, 2006) や慶良間諸島 (Ono 1999、Nakano 2004 など) からの記録、インドネシア (Warren 2000、Behrens 2004) からの記録も本種に含まれる可能性が高い。日本では1959年以降 Placida cremoniana (ツマグロモウミウシ) として報告されてきた個体群の一部が本種に該当すると考えられる。

種小名の由来

種小名 kevinleei は、長年にわたって貴重な標本・写真・データを科学研究のために提供してきた冒険家・博物学者・写真家 Kevin Lee への献名。原記載では「困難を乗り越える力と粘り強さは多くの人にとってのインスピレーションである」と讃えられている。

補足

従来1種とされていた Placida cremoniana (Trinchese, 1892) が4種からなる隠蔽種複合体だと判明した際 (McCarthy, Krug & Valdés, 2017) に新種として記載された3種のうちの1つ。姉妹種は東部太平洋の P. brookae。糸状緑藻 Derbesia sp. を主な食草とする。歯舌の歯は底面が三角形で、本属の他種よりも歯尖が長く伸びるのが特徴。日本産の旧 P. cremoniana 個体群は本種と P. barackobamai の混在で、神奈川産は P. barackobamai、沖縄・瀬底産は本種というのが現時点の知見。和名「ツマグロモウミウシ」は太田ほか 2021 によって本州産個体群を反映する形で P. barackobamai に当てられているため、本種にはカタカナ転写「プラキダ・ケビンリーイ」を用いる。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Placida kevinleei の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


タグ:
観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら