ミドリアマモウミウシ Placida babai Ev. Marcus, 1982
特徴
体地色は半透明の緑色。体内には緑色の消化腺が張り巡らされており、緑色に見える。
背側突起は細長い紡錘形。白色の細点が先端部分に集中する。
触角は細長く、縦方向に溝が入る。
ミル類とハネモ類を餌とする。
体長12mmに達する。
分布
西太平洋補足
Placida dendritica (Alder & Hancock, 1843) は北大西洋の水域に生息するとされ、日本海、黄海、日本海のロシア側は別の2種であるとされたサミドリモウミウシ P. daguilarensis を含めさらに複数の種が隠されている可能性がある。
References
- ミドリアマモウミウシ, 生物學御研究所編. (1955). 相模湾産後鰓類図譜〈補遺〉.
- Hermaea dendritica (ALDER & HANCOCK, 1843). Midori-amamo-umiushi., Baba, K. 1959. The family Stiligeridae from Japan (Opisthobranchia-Sacoglossa). Publ. Seto Mar. Biol. Lab. 7(3): 327-334, pls 27-28.
- ミドリアマモウミウシ, 小野 篤司. (1999). ウミウシガイドブック.
- ミドリアマモウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉.
- ミドリアマモウミウシ, 小野 篤司. (2004). 沖縄のウミウシ.
- ミドリアマモウミウシ, 中野 理枝. (2004). 本州のウミウシ.
- ミドリアマモウミウシ, 小野 篤司, 加藤 昌一. (2009). ウミウシ.
- Chichvarkhin A.Yu., Ekimova I.A., Chalenko K.P., Schepetov D., Chichvarkhina O.V. & Valdés Á.A. (2016). Placida babai (Mollusca: Gastropoda: Sacoglossa) from Russian waters of the Sea of Japan. The Bulletin of the Russian Far East Malacological Society. 20(1): 44-56.