フリエリイボウミウシ Phyllidia picta Pruvot-Fol, 1957
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>真栄田岬
- Date
- 2015/09/03
- Size
- 15mm
- Depth
- 15.0m
- Water temperature
- 28.0℃
特徴
体長は 14〜45mm 程度の中型種。体地色は黒で、背面に大型のイボ状突起が散在する。各イボは基部が広く青く、頂部は金色を帯びる。背面中央には低い黒色の縦走隆起が 3 本走るが、ところどころイボに分断されて生体では目立ちにくい。外套膜の縁には弓状の青色斑が並び、各斑の中央から短い黒線が縁まで伸びる。マントル縁に黄や橙の縁取りはない。触角は金色で、体長 22mm を超える個体では葉数 17〜20。腹面は淡灰色で、足の前端に切れ込みがある。分布
模式産地はジャワ島。日本では紀伊半島から記録があり、フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、香港、パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ、フィジー、オーストラリア (グレートバリアリーフ・西オーストラリア・ノーフォーク島) など西太平洋から東インド洋にかけて分布する。中央太平洋からは記録されていない。種小名の由来
種小名 picta はラテン語動詞 pingo (描く・彩る) の過去分詞 pictus の女性形で、「彩られた」「絵を描かれたような」の意。背面の鮮やかな色彩から名付けられた。補足
和名フリエリイボウミウシは、本種がかつて Fryeria rueppelii Bergh, 1869 と誤同定されていた頃の名残である。別名タマゴイロイボウミウシも同じく旧 Fryeria 属時代に提唱された和名で、現在はいずれも Phyllidia picta を指す。本種を含むイボウミウシ科は海綿を食べ、体表に蓄えるテルペン系の防御物質で外敵から身を守る。References
- Phyllidia picta n. sp., Pruvot-Fol A. (1957). Révision de la famille des Phyllidiadae (2). Journal de Conchyliologie, Paris. 97: 104-135.
- Fryeria rueppelii BERGH, 1869 フリエリイボウミウシ(馬場新称〕, 馬場菊太郎 & 濱谷巌. (1975). 紀伊産イボウミウシ科種名表. ちりぼたん. 8(7): 149-151.
- Fryeria menindie n.sp., Brunckhorst D.J. (1993). The systematics and phylogeny of phyllidiid nudibranchs (Doridoidea). Records of the Australian Museum, Supplement 16: 1-107.
- タマゴイロイボウミウシ(新称) Fryeria menindie, 奥谷喬司. (1994). サンゴ礁の生きもの. 東海大学出版会.
- タマゴイロイボウミウシ, 益田一. (1999). 海洋生物ガイドブック. 東海大学出版会.
- タマゴイロイボウミウシ, 小野篤司. (1999). ウミウシガイドブック. TBSブリタニカ.
- タマゴイロイボウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- タマゴイロイボウミウシ, 殿塚孝昌. (2003). ウミウシガイドブック〈3〉. TBSブリタニカ.
- Phyllidia picta, Stoffels, B. E. M. W., van der Meij, S. E. T., Hoeksema, B. W., van Alphen, J., van Alen, T., Meyers-Muñoz, M. A., de Voogd, N. J., Tuti, Y. & van der Velde, G. (2016). Phylogenetic relationships within the Phyllidiidae (Opisthobranchia, Nudibranchia). ZooKeys 605: 1-35. doi:10.3897/zookeys.605.7136
季節性
撮影地
撮影地を読み込み中...
フリエリイボウミウシの写真
タグ: