ホソハスエラウミウシ Armina semperi (Bergh, 1866)
- Location
- 日本>沖縄>宮古島>ドロドロパーク II
- Date
- 2018/07/05
- Size
- 25mm
- Depth
- 15.0m
- Water temperature
- 26.0℃
特徴
原記載 (Bergh, 1861) はフィリピン・ルソン島 Zamboanga 近郊 Masinloc で Semper が 1859 年 10 月 28 日に採集した 4 個体に基づく。外套膜は漆黒で、後方でやや分岐する黄色の縦線が走る。外套縁は赤褐色。触角は黒い柄に赤味を帯びる棍棒をもつ。触手盾は青灰色で前後縁は黒く前縁は赤味を帯び、足の上面は青灰色。Bergh は本種を「この美しい種」と評している。分布
模式産地はフィリピン・ルソン島 Zamboanga 近郊 Masinloc。Bergh はボホール島 Ubay の追加標本にも言及する。日本沿岸を含む西太平洋から記録され、砂泥底の浅所〜中深度に出現する夜行性種で、夜間に砂中から這い出して八放サンゴ類などを捕食する。種小名の由来
種小名 semperi はドイツ・ヴュルツブルクの動物学者 Carl Gottfried Semper (1832-1893) への献名。Semper はフィリピン産無脊椎動物の組織的調査を行い、本種を含む多数の標本を Bergh に送った。Bergh は同 Heft I で Semper の名を冠する複数の種・属を記載している。補足
日本沿岸を含む各地で「Armina semperi」として同定されてきた個体の多くは、近年の type 標本 (フィリピン・Masinloc 産) の再検証で Bergh の原記載と一致しないことが指摘されている。タイ産個体は別種 Armina scotti として新記載されており、日本産個体も触角先端の色味 (type は赤味、日本産は白〜黄色) が一致しないため、真の A. semperi ではない別種である可能性が高い。非常によく似るタテジマウミウシ Armina japonica と外見上混同されやすい。生体での識別には側板 (体側に並ぶ鰓状の縦ひだ) の配列を確認する必要があり、本種は斜列、A. japonica は縦列となる。
References
- Armina semperi, Rafinesque C.S. (1814). Précis des découvertes et travaux somiologiques de Mr. C.S. Rafinesque-Schmaltz entre 1800 et 1814. Royale Typographie Militaire, Palerme. 56 pp.
- ホソハスエラウミウシ(新稱), 生物學御研究所編. (1955). 相模湾産後鰓類図譜〈補遺〉. 岩波書店.
- ホソハスエラウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- ホソハスエラウミウシ, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- ホソハスエラウミウシ, 小野篤司 & 加藤昌一. (2009). ウミウシ. 誠文堂新光社.
- Armina semperi (Bergh, 1866), Mehrotra R., Caballer Gutierrez M. & Chavanich S. (2017). On the genus Armina (Gastropoda: Heterobranchia: Nudibranchia) in Thailand. Marine Biodiversity. 47(2): 549-559. https://doi.org/10.1007/s12526-017-0691-6
季節性
撮影地
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