ハルゲルダ・アウランティオマクラータ Halgerda aurantiomaculata (J. K. Allan, 1932)

ハルゲルダ・アウランティオマクラータ Halgerda aurantiomaculata

Location
ニューカレドニア>ニューカレドニア島>タブー
Date
2018/12/14
Size
70mm
Depth
10.0m
Water temperature
25.0℃

特徴

体長は最大で 8 cm 前後に達する大型のドーリス類。体は卵形〜長卵形でやや扁平。背面外套膜は厚く滑らかで、表面には低い円錐形の突起 (チューバークル) が散在する。体地色は半透明の白色〜淡黄白色で、外套膜全体に橙色〜濃黄色の小斑が密に散らばる (種小名 aurantiomaculata = "橙色斑のある" の由来)。橙色斑の周囲には黒色の細線が網目状に走り、独特のステンドグラス様の模様を作る。

触角は橙色で表面には平行する薄い葉状襞 (lamellae) が並ぶ。鰓は半透明白色で 6〜7 葉、各葉の縁と軸が濃い橙色。外套膜の縁は波打ち、外側からも橙色斑が見える。

分布

模式産地はオーストラリア・クイーンズランド州 Capricorn 諸島の North-West Islet (グレート・バリア・リーフ南部、Allan 1932)。その後の記録は東オーストラリア沿岸を中心に、パプアニューギニア東部、フィジーから報告されている。サンゴ礁の比較的浅い水深に棲息する。

種小名の由来

種小名 aurantiomaculata はラテン語 aurantium (橙色) + maculatus (斑紋のある) の組合せで、「橙色の斑紋を持つ」を意味する。背面に密集する橙色〜濃黄色の小斑にちなむ。

補足

原記載は Allan 1932 によりニューサウスウェールズ州博物館の収蔵標本に基づき Dictyodoris aurantiomaculata として記載された。Dictyodoris Bergh, 1880 は Halgerda Bergh, 1880 のジュニアシノニムとされ、現在は Halgerda aurantiomaculata として扱われる (現組合せの author 表記の括弧書きはこの属移動を示す)。

Halgerda 属は熱帯インド-西太平洋を中心に多数の種が記載され、いずれも背面に走る黒線で囲まれた橙色〜黄色の網目状斑をもつ点で印象的な外観を共有する。海綿食であることが知られ、本種も他の Halgerda と同様に海綿類を捕食すると考えられる。
References
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