クロカブトウミウシ Reticulidia halgerda Brunckhorst & Burn, 1990

クロカブトウミウシ Reticulidia halgerda

Location
フィリピン>アニラオ>キルビスロック
Date
2016/04/20
Size
80mm
Depth
22.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体長は最大 80 mm の観察記録がある中〜大型のイボウミウシ類 (Phyllidiidae)。体地色は鮮やかな黄色で、背面の地色は黒色を呈し、その上を細い隆起線 (ridges) が縦横に走る。隆起線の数や入り方には個体差があり、変異に富む。

隆起線そのものは細い白色で、その周囲には黄色の色帯が並走する。これが網目状 (reticulate) のパターンを作り、種小名 halgerda もこの模様が Halgerda 属の網目模様を思わせることに由来する。触角は橙赤色で平滑

ヒオドシウミウシ属 (Halgerda) と外見が酷似するが、本種は肛門の周囲に二次鰓を持たない (典型的な Phyllidiidae の特徴) ことで明瞭に区別される。代わりに体側のひだの下面に鰓葉がある。

分布

西太平洋〜中部太平洋〜南太平洋。オーストラリア、ソロモン諸島、ニューカレドニア、フィジー、パプアニューギニア、インドネシア、台湾、フィリピン、日本沿岸 (本州中部以南)、トンガ、マーシャル諸島から記録される。サンゴ礁の岩面に着生する海綿群体上で見つかる。

種小名の由来

種小名 halgerda は近縁ではないが外見が類似する Halgerda Bergh, 1880 (ヒオドシウミウシ属) の網目模様にちなむ命名。

補足

原記載は Brunckhorst & Burn (Brunckhorst, 1990) によるオーストラリア東岸産の標本に基づく。属 Reticulidia Brunckhorst, 1990 はインド太平洋に数種が知られる Phyllidiidae の一属で、いずれも海綿食性。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Reticulidia halgerda の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら