ナマコウミウシ Dendrodoris elongata Baba, 1936
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>真栄田岬
- Date
- 2015/05/15
- Size
- 60mm
- Depth
- 3.0m
- Water temperature
- 24.0℃
特徴
体は名前のとおり著しく細長く、ナマコ状の円筒形に近い体型をとる。触角は体の前端寄り、二次鰓は後端寄りに位置し、両者の間隔が広く離れているのが本種の大きな特徴。体地色は灰白色から半透明の白色で、背面の中央付近はやや暗いチョコレート色を帯び、全体に大小不定形のチョコレート色斑が散在する。背面は柔らかい外套膜が顆粒状の小突起で覆われ、足底面は平滑。触角の棍棒部と二次鰓の羽枝、外套膜下面、足底にもチョコレート色の小斑が点在する。体長は最大で 70mm 前後に達する。分布
中央〜南西太平洋の熱帯〜温帯域に広く分布する。模式産地は沖縄県石垣島。日本では石垣島・相模湾・佐渡から記録があり、ニューカレドニア、ベトナム、ハワイ諸島、マーシャル諸島、西オーストラリア、中国海南島、東インド洋・西太平洋の各地からも報告されている。種小名の由来
ラテン語の elongatus (細長い) に由来し、本種の著しく細長い体型を指す。補足
クロシタナシウミウシ属 (Dendrodoris) のなかでは体型が極端に細長い点で他種と容易に区別できる。海綿食で、伸ばすと長大な吻 (口管) をもつことが解剖学的にも知られる。生時の行動も特徴的で、体後端の足底をいったん吸盤状にして固定し、前方を伸ばしてヒルやアメフラシのように尺取り運動的に這う様子が観察されている。Baba 1994 は佐渡で得られた 70mm の個体について解剖記載を行い、長大な吻と陰茎部に棘列をもつ武装した輸精管をもつことを示した。なお Wells & Bryce 1993 は本種をオーストラリア産 Dendrodoris albobrunnea Allan, 1933 のジュニアシノニムとする見解を示したが、Baba 1994 は背面の彫刻 (低い白色疣・細い褐条) など外見の差異から両種は別種としている。References
- Dendrodoris elongata, Baba K. (1936). Opisthobranchia Of The Ryukyu (Okinawa) Islands. Journal of the Faculty of Agriculture, Kyushu University. 5(1): 1-50. https://doi.org/10.5109/22580
- ナマコウミウシ(新稱), Baba K. (1949). Opisthobranchia of Sagami Bay collected by His Majesty the Emperor of Japan (相模湾産後鰓類図譜). Iwanami Shoten, Tokyo. 4+2+194+7 pp., pls. 1-50.
- Dendrodoris elongata Baba, 1936 (anatomy), Baba, K. (1994). Anatomy of Dendrodoris elongata Baba, 1936 (Mollusca: Nudibranchia: Dendrodorididae) from Sado, Japan. Reports of the Sado Marine Biological Station, Niigata University. 24: 23-27.
- 高岡生物研究会. (2002). 日本海のウミウシ. 第2版.
季節性
撮影地
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