ケリドヌラ・エレクトラ Chelidonura electra Rudman, 1970

ケリドヌラ・エレクトラ Chelidonura electra

Location
インドネシア>ラジャアンパット>アルボレック ジェティ
Date
2016/12/14
Size
20mm
Depth
14.0m
Water temperature
29.9℃

特徴

カノコキセワタガイ科 (Aglajidae) のキセワタガイ類。原記載ホロタイプ体長 5.0×1.5 cm、第 2 標本 7.0×1.7 cm (固定)。体は細長く、頭楯は後方に向かって細まり、不対称な後突起の前にやや三角形に切れ込む後縁部が遊離葉として伸びる。遊離葉の後ろから内臓塊が足の上に立ち上がる。内臓塊の後端からは一対の側葉が伸び、左側は体長に近い長さで肉厚、右側はその半分ほどの長さ。側足は大きく肉厚で背面を覆う。鰓は大きく、後突起にほぼ完全に包まれる。鰓の後方には 10 条の明瞭な複合褶からなる Hancock 器官の領域が認められる。眼は小さく黒色で、頭楯の前縁中央付近に並ぶ。頭部前縁に感覚突起は認められない。雄性生殖系に陰茎乳頭と長い prostate gland をもつ。体地色は半透明白色で、側足・後葉・頭部前角の縁取りに鮮やかなレモンイエローの細帯が入る。

分布

模式産地はソロモン諸島、ガダルカナル島 Marau Sound の Paruru、潟湖内の小さな茶色のサンゴ (Porites sp.) 上、水深 25 ft、Ian Gower 氏採集。原記載シリーズはソロモン諸島産の 2 個体のみ。後にオーストラリア東岸 (Clarence River Heads 付近の北 NSW、Orpheus Reef、Hook Is. ほか Queensland) からも記録されるが、本種は西太平洋熱帯域に広く分布する。

種小名の由来

種小名 electra はギリシャ神話のオケアノスとテテュスの娘エレクトラに由来し、原記載で "the bright or brilliant one" (光輝くもの) と説明される。和名は学名の音写。

補足

純白の体地色とレモンイエローの縁取りをもつ点で識別される。ニューカレドニアから記載された C. pallida は外見的に類似するが、側面に黒色の縁線が入る点で区別される。同じく白地に黄縁の C. amoena とも近似する。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Chelidonura electra の解説・写真が掲載されています。

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