コハクニシキウミウシ Ceratosoma palliolatum Rudman, 1988
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>砂辺浄水場前
- Date
- 2015/08/18
- Size
- 15mm
- Depth
- 6.0m
- Water temperature
- 28.0℃
特徴
体は固く硬直し、体側はやや高い。後足は外套より後方にやや突出する。外套膜の縁は途切れずに体全体を取り巻き、各側に 3 つの側葉を形成する。背面正中線後方には角状突起や瘤は発達しない。外套腺は小型で外套縁全体に連続的な帯状に並ぶ。触角は柄部が短く、棍部は長く細い薄板状。二次鰓は 7 本で長く先細り、左右最後方の鰓は基部近くで分岐し見かけ上 9 本に見える。鰓は断面でほぼ円形、両側に縮小した鰓鰓葉が並び、特に先端付近で枝分かれする。腹足前縁は横方向に二分され、足角はやや角張る。後足背面正中線には明瞭な竜骨状の隆起が走る。外套膜は鮮橙色で、半透明のクリーム色斑がまだら模様を成す。外套膜縁には細い白色線が走り、その内側に大きさ・配置の不規則な青紫色斑列がある。体側および足側面も橙色とクリーム色のまだら模様で、足縁近くには幅広い不規則な半透明帯があり、その中に小型の青紫色斑が縁下列を成す。触角は橙色で先端が紫色を帯び、鰓は半透明の橙色。クワジェリン環礁の個体はやや黄橙色寄りの体色。最大記録は生体長 75 mm。
分布
模式産地はオーストラリア北部・ダーウィン近郊 Gunn Pt. 沖のリーフ。原記載時はダーウィンとマーシャル諸島・クワジェリン環礁の 2 個体のみから記録されていた。種小名の由来
種小名 palliolatum はラテン語で「小さなギリシャ風の外套・マントを着ている」を意味し、本種が体全体を取り巻く完全な外套膜の縁 (マントスカート) を保持することにちなむ。和名の由来
濁った琥珀のイメージにちなむ。補足
外套膜の縁が連続的に体全体を取り巻き、小型の外套腺が縁全体に均等に配置される点で、Ceratosoma 属の他種と外見的に区別される。References
- Ceratosoma palliolatum sp. nov., Rudman W.B. (1988). The Chromodorididae (Opisthobranchia: Mollusca) of the Indo-West Pacific: the genus Ceratosoma J. E. Gray. Zoological Journal of the Linnean Society. 93(2): 133-185. https://doi.org/10.1111/j.1096-3642.1988.tb01532.x
- コハクニシキウミウシ(新称), 小野篤司. (2000). ウミウシガイドブック. 第2版. TBSブリタニカ.
- Ceratosoma palliolatum, Johnson R.F. & Gosliner T.M. (2012). Traditional taxonomic groupings mask evolutionary history: a molecular phylogeny and new classification of the chromodorid nudibranchs. PLoS ONE 7(4): e33479.