イチゴジャムウミウシ Aldisa fragaria Tibiriça, Pola & Cervera, 2017

イチゴジャムウミウシ Aldisa fragaria

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2013/01/29
Size
40mm
Depth
13.0m
Water temperature
22.0℃

特徴

体地色は鮮やかな赤色から赤橙色で、外套膜には黄味を帯びた白色斑が散在する。背面正中線上には縦に並ぶ 2 個の大きな楕円形の窪みがあり、属の重要な識別形質となる。背面全体には先端が黒色を帯びる丸みのある大型の瘤状突起が散在し、これが種小名の由来となるイチゴの表面のような印象を与える。触角二次鰓も赤色を帯び、赤色のカイメン上や転石下で観察される。

分布

模式産地はモザンビーク南部ザヴォーラ湾 (インハンバネ州)。原記載時はインド洋西部の同湾岸から記録されていた。本図鑑ではフィリピン・レユニオン島・日本からも報告があるが、姉妹種や同属未記載種との同定確認が課題となる。

種小名の由来

種小名 fragaria はラテン語で「イチゴ」を意味する fragum に由来する。先端が黒い丸い瘤が赤色の外套膜上に密集する様子が、イチゴ表面の種 (痩果) の散在する見た目を連想させることに因む。

補足

長らく未記載種扱いだった本種は 2017 年にモザンビーク産個体を基に Aldisa zavorensis とともに正式記載された。ザヴォーラとの違いは、本種の瘤が丸く高く隆起する点と、触角鞘や鰓鞘の縁が鋸歯状にならない (ザヴォーラは鋸歯状になる) 点。背面正中線上のクレーターを欠く個体を「イチゴジャムウミウシ」、クレーターをもつ個体を「ホンイチゴジャムウミウシ」として区別する解釈もあるが、本種記載文では 2 つの窪みは本種の特徴とされており、同種内変異とみなすのが妥当。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Aldisa fragaria の解説・写真が掲載されています。

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