ピコチシオウミウシ Aldisa pikokai Bertsch & S. Johnson, 1982
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>アポガマ
- Date
- 2018/03/15
- Size
- 5mm
- Depth
- 12.0m
- Water temperature
- 21.0℃
特徴
体長は最大 20 mm の小型のドーリス類。体地色は黄色から橙色、鮮やかな赤色まで変異に富み、餌である赤い被覆性のカイメンに溶け込む擬態色をもつ。背面全体には鋭い縦横の隆起線が網目状に走り、その隆起の上に白色の細点が散在する。背面正中線上にはクレーター状の深い窪みが 3 つ縦に並び、各窪みの内側に暗色の小さな斑紋がある。これらの窪みと網目状の隆起は、カイメン群体の吸水孔や表面構造に視覚的によく似る。外套膜の周縁には灰白色の不定形な斑紋が放射状に広がる。触角は体地色と同じ黄〜橙〜赤色。二次鰓は赤色で白色の斑紋が入る。分布
模式産地はハワイ諸島オアフ島。原記載時はハワイ諸島とマーシャル諸島クワジェリン環礁から記録されていた。その後の観察記録で日本沿岸 (沖縄など) からも採集されており、現在は中部太平洋から西太平洋にかけて広く知られる。種小名の由来
ハワイ語の piko (へそ・窪み) と kai (海) を組み合わせた造語。命名者は模式産地のハワイ諸島オアフ島で本種を記載した。補足
夜行性で、岩礁の表面に生息する赤色から橙色の被覆性カイメンを餌とする。日中は岩陰に潜み、夜間に岩肌に出てカイメン上で採食する個体が観察される。学名読みは「アルディサ・ピコカイ」。References
- Aldisa pikokai n. sp., Bertsch H. & Johnson S. (1982). Three new species of dorid nudibranchs (Mollusca, Opisthobranchia) from Hawaii. Veliger. 24(3): 208-218.
- アルディサ・ピコカイ, 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- アルディサ・ピコカイ, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- Aldisa pikokai, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- ピコチシオウミウシ, 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Aldisa pikokai の解説・写真が掲載されています。
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