ユビノウハナガサウミウシ Tritoniopsis elegans (Audouin, 1826)

ユビノウハナガサウミウシ Tritoniopsis elegans

Location
日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>真栄田岬
Date
2006/05/26
Size
30mm
Depth
5.0m
Water temperature
26.0℃

特徴

体長は最大 50 mm 前後のホクヨウウミウシ類。体地色は個体差が大きく、白色、黄色、橙色を呈する。背面は平滑で、白色の散在する小斑が入る。

背側突起は約 12 対あり、いずれも先端が幾度も分岐して樹氷状 (樹枝状) に複雑な分枝構造をとるのが本種の特徴。口幕の前縁と触角の先端には細長い指状の突起が多数並ぶ。

餌のソフトコーラル類 (ユビノウトサカ類、ウミキノコ類) の色や代謝産物を摂取することで体色がそれらに近づく傾向があり、これが体色変異の主因である。

分布

インド-西太平洋に広く分布。南アフリカ、ケニア、タイ、パプアニューギニア、フィリピン、日本沿岸 (本州中部以南) から記録される。サンゴ礁・岩礁帯の浅所〜中深度のソフトコーラル群体上に棲息する。

種小名の由来

種小名 elegans はラテン語で「優美な、上品な」の意。樹枝状に分岐する優美な背側突起にちなむ命名。

補足

Tritoniopsis Eliot, 1905 のタイプ種で、原記載はエジプト紅海産の標本に基づき、後に Tritoniopsis 属が新設された。八放サンゴ食性で、特に Sinularia 属 (ユビノウトサカ類) や Sarcophyton 属 (ウミキノコ類) を好む。和名「ユビノウハナガサウミウシ」が提唱された。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Tritoniopsis elegans の解説・写真が掲載されています。

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