カブトミノウミウシ Chlamylla borealis orientalis (Volodchenko, 1941)

カブトミノウミウシ Chlamylla borealis orientalis

Location
日本>北海道>羅臼>ロウソク岩
Date
2026/04/11
Size
10mm
Depth
28.0m
Water temperature
-1.0℃

特徴

体長15mm程度の小型のミノウミウシ類。体地色は半透明の白〜淡橙色で、背面には多数の細長い背側突起 を備える。Chlamylla属の特徴として、雄性生殖器に複雑に折り畳まれた鞘 (penial collar) を持つ解剖学的形質が知られる。

分布

日本海北部から西部 (北日本沿岸およびロシア・極東沿岸)。模式産地はロシア・沿海地方ピョートル大帝湾内のVostok湾。冬季に局所的に多産する。

種小名の由来

亜種小名 orientalis はラテン語で「東方の」を意味し、基亜種 Chlamylla borealis (北極海域に分布) に対し本亜種が極東 (日本海) で記載されたことに由来する。種小名 borealis はラテン語で「北方の」を意味する。

補足

キタカゼミノウミウシ科 (Paracoryphellidae) に属する。原記載 (Volodchenko, 1941) では Coryphella orientalis として独立種で記載されたが、後に Chlamylla borealis の亜種として整理された。一部の文献では Chlamylla atypica の新参シノニムとする見解もあるが、現在 (WoRMS) では亜種として有効。Paracoryphellidae 科は2017年に Korshunova らによって伝統的 Flabellinidae 科から復活された (ZooKeys 717: 1-139)。
References
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