タルミノウミウシ Tenellia puti A. Y. Kim & Gosliner, 2024

タルミノウミウシ Tenellia puti

Location
インドネシア>バリ島>トランバン
Date
2016/03/05
Size
20mm
Depth
10.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体地色は半透明の白色を基調とし、不透明な白色斑が背面の大部分を覆い、触角の前方の頭部領域まで広がる。白色斑は不規則で、外套縁までは達せず両側に半透明部分を残す。消化腺は灰褐色 (酸化したミルクチョコレートのような色)。背側突起は基部が半透明白色で消化腺が透見でき、中央部に幅広い不透明白〜淡灰色の帯、その先に淡青色のぼやけた帯、先端は淡黄色。触角は太く円錐形でやや長く、ケルプ葉を思わせる赤味のある暗褐色。口触手は触角と同色。体長 25 mm に達する。

分布

模式産地はフィリピン・ネグロス・オリエンタル州ダウイン (San Miguel, Dauin, Negros Oriental)。フィリピン全域、インドネシアでの記録があり、クイーンズランド (オーストラリア)、タイ、タンザニアからも報告例がある。

種小名の由来

原記載 (Kim, Donohoo & Gosliner, 2024) によれば、種小名 puti はフィリピン・タガログ語で「白」を意味し、本種の外套膜上に特徴的に現れる不透明白色斑に因む。フィリピン国旗の白い三角形は「平等」を象徴する。

補足

従来 Cuthona yamasui Hamatani, 1993 のシノニムとして扱われた個体群、また Cuthona sp. 13 や Tenellia sp. E / sp. 15 として図鑑等で図示されてきた個体群は本種にあたる。Kim, 2024 年の改訂の系統解析で T. yamasui との COI 距離 18.1%、16S 距離 12.5% が示され、独立種として確立された。砂泥底に生息し、刺胞動物 Macrorhynchia balei を捕食する。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Tenellia puti の解説・写真が掲載されています。

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