スソヒダウミウシ Miamira miamirana (Bergh, 1875)

スソヒダウミウシ Miamira miamirana

Location
日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>砂辺No.1
Date
2008/06/14
Size
70mm
Depth
20.0m
Water temperature
25.0℃

特徴

外套膜上面は稜状で横走するリブを備える。ミアミラウミウシ属の他種と異なり、前頭垂・後頭垂・腹側の褶葉状側葉を欠く点が特徴。腹足はやや幅広い。固定標本では体長 4 cm に達し、外套縁が体側から最大 10.5 mm 張り出し、背面前半には正中隆条が走る。少なくとも 2 対の太い横走稜が外套縁まで延び、肛門乳状突起の前にもう 1 対の横稜がある。触角の褶葉数は約 25、二次鰓は三回 (ときに四回) 羽状で約 12 葉。生時の地色は緑・青・灰色が混じり合い、青緑色の瞳孔をもつ褐色の眼状斑と白色の結節を散らす。外套膜の縁は黄色味を帯び、腹側は青緑色に白色斑。触角は褐色で褶葉に白斑、口および口触手は青緑色、二次鰓は黄色味、体側は紫褐色に青色斑、腹足は鮮緑色。

分布

模式産地はフランス領ポリネシア・タヒチ。その後フィリピン・ミンダナオ島 Zamboanga 産の大型個体に基づく解剖学的検討も行われ、インド-西太平洋に広く分布する種として扱われる。

種小名の由来

種小名 miamirana は、ラテン語の関係形容詞語尾 -anus, -a, -um をミアミラウミウシ属の属名 Miamira に付した形で「ミアミラウミウシ属の (ような)」を意味する。本種は当初、ミアミラウミウシ属に外見的によく似ているがそれとは別の新属 Orodoris の新種として記載され、その類似性が命名の理由だった。しかし後年 Orodoris 自体がミアミラウミウシ属のジュニアシノニムとされたため、「ミアミラウミウシ属の (ような)」を意味する種小名がそのままミアミラウミウシ属に組み込まれ、現在は Miamira miamirana という、種小名が属名を反復するような形になっている。

補足

原記載時の組合せは Orodoris miamiranaOrodoris は後に Miamiraシノニムとされ、現組合せ Miamira miamirana となった (組合せ表記の括弧書きはこの属移動を示す)。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Miamira miamirana の解説・写真が掲載されています。

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