スクレロドーリス・ファニノジ Sclerodoris faninozi Innabi, Stout & Á. Valdés, 2023

スクレロドーリス・ファニノジ Sclerodoris faninozi

Location
日本>東京>八丈島>(旧)八重根港
Date
2026/04/30
Size
20mm
Depth
10.0m
Water temperature
23.0℃

スクレロドーリス・ファニノジとは

沖縄など西太平洋の岩礁下にひそむ硬質な体表をもつ小型のドーリス類。 体色は黄褐色と暗褐色のまだら模様で、 背面はカリオフィリディアと隆起した結節で密に覆われる。

特徴

体長 25 mm の小型種。 体は楕円形で平たく、 背面は革質で硬い感触をもつ。 背面全体が小さなカリオフィリディアで密に覆われ、 縦走する隆起 (背稜) と大型の丸い結節が散在する。 触角鞘と鰓鞘はやや隆起し、 不規則な形を成す。 内臓塊は外套膜の他部より隆起する。 体地色は黄褐色で、 不透明白色の色素が散在し、 暗褐色と暗灰色の領域がまだら状に入る。 二次鰓触角は暗褐色。 二次鰓は 5 葉の三重羽状で直立する。 触角は短く、 約 15 枚の褶葉をもつ。

分布

模式産地はニューカレドニア・クマック (Koumac)、 礁原の死サンゴ塊の下から水深 0 m で採集された。 原記載時はニューカレドニア・クマック産の単一個体のみから知られていた。 沖縄からも COI バーコーディングで本種と一致する個体が得られており、 西太平洋に広く分布する可能性がある。

種小名の由来

種小名 faninozi は、 ニューカレドニア・クマック調査隊 (Koumac expeditions) の運営に尽力した Sébastien Faninoz 氏への献名。

補足

分子系統解析ではカザンウミウシ属のタイプ種である Sclerodoris tuberculata (カザンウミウシ) と姉妹群を形成する。 外見はインド洋ザンジバル産の Sclerodoris coriacea とよく似るが、 背正中線上に縦走する隆起 (背稜) をもつ点で S. coriacea から区別される。 模式標本は礁原の死サンゴ塊の下で発見され、 体表の質感と色彩が周囲の岩や海綿に紛れて見つかりにくい。
References
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学術データベース

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