ヒオドシウミウシ Sclerodoris rubicunda (Baba, 1949)
特徴
体長 1〜3 cm のドーリス類の小型種。同所性の Halgerda japonica と比べて体質が硬い。背面全面は多数の細かい網状隆起線で覆われ、隆起線の交点は顕著な小球状をなす。二次鰓は 5 葉で二・三分岐式。触角鞘の縁は全縁、鰓腔の縁は波状で 5 弁。口触手は指状。体全体は美しい橙赤色で、両触角の中間の背正中線上に短い暗黄色の縦帯をもち、二次鰓の前方には同色の「へ」字型の横帯がある。分布
模式産地は相模湾・秋谷立石および相模湾・葉山小磯。原記載時は相模湾のみから知られていた。種小名の由来
種小名 rubicunda はラテン語で「赤みのある」「血色のよい」を意味し、本種の鮮やかな橙赤色にちなむ。和名「ヒオドシウミウシ」(緋縅ウミウシ) は鎧の緋縅 (赤糸縅) になぞらえた命名。補足
Halgerda japonica より小型で体質が硬く、網状隆起線の交点が顕著な小球状をなし、橙赤色地に暗黄色の正中縦帯と「へ」字型横帯をもつ配色で外見的に区別される。References