イリオモテミノウミウシ Phyllodesmium iriomotense Baba, 1991
特徴
クセニアウミウシ属 (Phyllodesmium) の一種。背側突起 (cerata) は著しく細長く先端までほぼまっすぐで、表面は完全に平滑 (結節なし)。脱落しやすく扁平。固定標本では口触手・触角ともに平滑。足後角は短い角状に突出する。右側の第 1・第 2 背側突起列は各 1 列。肛門は右第 2 背側突起列の中央、排水孔は列の前方にある。属内の他種と異なり体全体が透明無色で、肝盲管も透明。背側突起の細長い中央管から両側に直角に枝が出る構造をもつ。褐虫藻は見られない。固定標本の体長は 20 mm。分布
模式産地は沖縄県西表島の船浮湾 (水深 45 m)。ホロタイプは泥底に生える糸状八方サンゴ類から採集された 1 個体のみ。種小名の由来
種小名 iriomotense は模式産地の西表島 (沖縄県) に由来する地名形容詞で「西表産の」を意味し、属 Phyllodesmium の中性形に合わせた語尾 -ense を取る。補足
本種の著しく細長い平滑な背側突起と、無色で褐虫藻をもたない体色は、属内でとりわけ際立った形質とされる。References