コツブモウミウシ Calliopaea pusilla (Baba, 1968)
特徴
体長わずか 1 mm ほどのごく小型の嚢舌類。体形・体色のいずれも顕著に独特。触角は非常に短くずんぐりしており、外縦溝をもたない。足後角は丸い。背側突起は各側に常に 3 本で、第 1 突起が最小、第 3 突起が最大、いずれも膨らんだ紡錘形。体の地色は半透明の白っぽい色で、背側突起にチョコレート褐色の斑がある。体前半部はチョコレート褐色に染まる。足底は白っぽい。背側突起内の肝盲管は黄褐色。背面と腹面の全体に不透明白色の微点が散在する。分布
模式産地は大阪湾・樽井沖の砂底。後の記録も大阪湾周辺の砂質潮間帯〜浅海域からの散発的なもののみ。種小名の由来
ラテン語 pusillus は「ごく小さい・矮小な」を意味する一般語彙で、体長 1 mm という極小サイズと整合する。補足
各側 3 本という背側突起数が一致する近縁のブラジル産 Stiliger talis とは、体色など細部で別種と判断される。References
- Stiliger (Stiliger) pusillus BABA, n. sp. Kotsubu-moumiushi (n. n.)., Baba K. (1959). THE FAMILY STILIGERIDAE FROM JAPAN (OPISTHOBRANCHIA-SACOGLOSSA). Publications of the Seto Marine Biological Laboratory. 7(3): 327-334. https://doi.org/10.5134/174635
- コツブモウミウシ, 柏尾翔. (2019). 大阪湾の干潟域にすむウミウシ類: 希少種とその保全について. うみうし通信. 105: 2-4.