ツノウミウシ Okenia rhinorma Rudman, 2007

ツノウミウシ Okenia rhinorma

Location
日本>東京>伊豆大島>野田浜
Date
2014/05/18
Size
10mm
Depth
5.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体は細長く比較的体高が高く、明瞭な外套膜縁線に沿って各側 3 対の大型側方乳状突起をもつ。最前列の突起対が最も長く体幅とほぼ同長、最後列の対は最前列の半分程度の長さ。触角が異常に長く、体長の少なくとも半分に達し、後面のみに薄板をもち、直立姿勢で保持される。二次鰓は 6 葉で、肛門の周りに弧状に並ぶ。体地色は不透明な白色を基調に半透明部分が交じり、不規則な橙色と紫色の斑が散らばる。側方乳状突起は白色で先端が橙色、亜頂部に紫色の輪をもつ。触角は基部白色、先端橙色、側面に紫色のまだら模様。二次鰓は半透明で茶色および白色の色素が入る。紅海産個体は色彩が淡く、橙色・紫色斑が減少する。原記載個体は体長 11-15 mm。

分布

模式産地はタンザニア・ダルエスサラームの Bongoyo 島 (1976 年採集)。原記載 (Rudman, 2007) ではタンザニアと紅海 (Gulf of Eilat、イスラエル) からの記録に限られるが、後年の観察ではインドネシア、日本、ハワイまで広がっている。

種小名の由来

種小名 rhinorma は、本種の異常に長大な触角を指して、rhinophore (触角) と enormous (巨大な) を合成した造語。

補足

体形は北大西洋のホヤ食 Okenia (O. aspersa、O. quadricornis、O. ascidicola 等) のグループに似るが、Okenia rhinorma は触角がきわめて長く、白色地に橙色と紫色のまだら模様をもつ点と体高が高い点で外見的に区別される。歯舌の形態からホヤ食と推測されるが、摂餌の直接観察はない。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Okenia rhinorma の解説・写真が掲載されています。

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