クロイバラウミウシ Okenia echinata Baba, 1949
特徴
オケニア類の微小種で、体長 5 mm 程度。体表に多数の突起が並び、一見小ナマコのような外観を呈する。体形は近縁の Okenia japonica と比べて短い楕円形でやや幅広く、尾部は短い。外套の突起は長円錐形で、各側 12-13 個。背面中央には両触角と二次鰓の中間に 9-10 個のやや短い円錐形突起が不規則に散在する。触角鞘はない。二次鰓は 9-11 葉と多く、単分岐式で、肛門を取り囲む大きな半円形に並ぶ。鰓腔はない。口触手は大きな葉片状。体全体は濃い栗褐色 (チョコレート色) で、体表諸所に蛋白色の小斑が散在する。触角と二次鰓も栗褐色。分布
模式産地は相模湾佐島沖ハサキ。原記載時は相模湾のみから記録されていた。種小名の由来
種小名 echinata はラテン語で「棘のある」「刺だらけの」の意。体表に並ぶ多数の刺状突起にちなむ。補足
類似する Okenia japonica (= Bermudella japonica、シロイバラウミウシ) からは、(1) 体形が短く幅広い楕円形、(2) 突起が長円錐形 (棍棒状ではない)、(3) 二次鰓数が多い (9-11 葉対 5 葉)、の 3 点で外見的に区別される。References
- Okenia echinata Baba, 1949, Baba K. (1949). Opisthobranchia of Sagami Bay collected by His Majesty the Emperor of Japan (相模湾産後鰓類図譜). Iwanami Shoten, Tokyo. 4+2+194+7 pp., pls. 1-50.
- クロイバラウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- 高岡生物研究会. (2002). 日本海のウミウシ. 第2版.
- クロイバラウミウシ, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- クロイバラウミウシ, 小野篤司 & 加藤昌一. (2009). ウミウシ. 誠文堂新光社.
季節性
撮影地
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