ナミダカスミミノウミウシ Novaeolidiella janae Carmona, Martín-Hervás, Pola, Gosliner & Cervera, 2026

ナミダカスミミノウミウシ Novaeolidiella janae

Location
日本>鹿児島>奄美大島>須野
Date
2026/03/06
Size
8mm
Depth
3.0m
Water temperature
21.0℃

特徴

体は幅広く平たく、後方に向かって細くなる。体地色は半透明の白色で、真珠光沢のある白色斑点と、金色〜黄褐色の色素が体表を覆う。頭部と背面には黄褐色の色素があり、心嚢付近には真珠光沢の白色色素が重なることがある。触角は円錐形で鈍頭、平滑で、基部と先端が真珠光沢の白色、残りは金色の色素に覆われる。口触手は触角より長く、基部 2/3 が真珠光沢の白色、先端 1/3 が金色。背側突起は細長く均一な太さで、密に並ぶ列を成す。消化腺の黄褐色〜暗色の分岐が透けて見え、表面は真珠光沢の白色色素で覆われる。刺胞嚢は半透明。日本産個体では褐色の縦線が2本入るとされてきたが、これは消化腺の分岐と表面の白色色素の対応関係と整合する。夜行性で、砂地に潜る習性がある。体長は約30mm。

分布

インド洋から西太平洋。模式産地はフィリピン・ルソン島バタンガス州マビニ。日本でも観察される。

種小名の由来

種小名 janae は筆頭著者 Leila Carmona の娘 Jana Callejo Carmona への献名。

補足

本種は長らく未記載のまま図鑑に掲載されてきた種で、Carmona et al. 2013 では Cerberilla sp. A、Gosliner et al. 2015 では Cerberilla sp. 7、同 (2018) では Cerberilla sp. 8 として紹介された。日本では小野・加藤 2020『新版 ウミウシ』で Cerberilla incola Burn, 1974 として掲載され、Carmona et al. 2026 の分子系統解析で本種は Cerberilla とも Aeolidiella とも異なる系統に位置することが判明し、新属 Novaeolidiella (タイプ種は Novaeolidiella drusilla (Bergh, 1900) comb. nov.) に配置された。本種の交接器陰茎乳頭には棘が生じうる。これはオオミノウミウシ科で初めての報告。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Novaeolidiella janae の解説・写真が掲載されています。

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