ヒュプセロドーリス・ドルフュシ Hypselodoris dollfusi (Pruvot-Fol, 1933)

ヒュプセロドーリス・ドルフュシ Hypselodoris dollfusi

Location
インドネシア>バリ島
Date
2006/01/22
Size
50mm
Depth
45.0m
Water temperature
27.0℃

特徴

体長は45〜50mm。体地色は不透明な白色で、外套膜の縁には鮮やかな黄〜橙色の帯が走る。背面には濃いピンク〜紫色の輪状の斑紋が大きさを変えて散在し、各輪の中心には淡い藤色の円盤がある。標本によっては中心がやや青みを帯びる。鰓嚢の周囲と触角の基部にも同様のピンク色の輪がある。ピンクの輪は外套膜縁に沿って前方と後方の両端と触角〜鰓の間の中側面に9〜21個並ぶ。腹側には4〜6個のピンクの輪があり、足の後端先端にも1個ある。触角と鰓は赤色で、触角は穿孔型で27枚の襞をもつ。鰓は10枚の単羽状鰓葉から成り、半ば直立した鰓冠を形成する。
外套腺は後方に約22個の大型のものが集まり、頭の左右に12〜18個の前側部腺をもつ。中側部の腺は欠く。

分布

模式産地はエジプト・スエズ湾。アラブ首長国連邦のホール・ファッカン (オマーン湾) からも記録がある。1919年のドルフュス調査隊による原標本以降、長らく確認記録がなかったが、Gosliner & Behrens 2000 が再記載した。

種小名の由来

種小名 dollfusi は、原標本を採集した1919年エジプト遠征隊の隊長、フランス人動物学者 Robert-Philippe Dollfus 氏への献名。

補足

本種は Hypselodoris fucata Gosliner & Johnson, 1999、Hypselodoris kaname Baba, 1994、Hypselodoris koumacensis Rudman, 1995、Hypselodoris paulinae Gosliner & Johnson, 1999 とともに単系統群を形成する。本群の中では Hypselodoris paulinae に最も似るが、本種は赤い斑点ではなくピンクの輪をもつ点、足側面に紫色の縁線をもたない点で異なる。属内で円形の輪をもつのは本種のみ。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Hypselodoris dollfusi の解説・写真が掲載されています。

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