ロータスミノウミウシ Coryphellina lotos Korshunova, Martynov, Bakken, Evertsen, Fletcher, Mudianta, H. Saito, Lundin, Schrödl & Picton, 2017

ロータスミノウミウシ Coryphellina lotos

Location
日本>神奈川>葉山>権太郎岩沖
Date
2005/10/07
Size
20mm
Depth
12.0m
Water temperature
22.0℃

特徴

体長は伸長時 23 mm 程度に達する細長い種。地色は半透明白色からライラック色、紫色まで幅があり、しばしば虹色の光沢を帯びる。背面の縁は強く退縮し、背側突起群の下にだけ低い隆起として残る。背側突起は指状から紡錘形で先端に向かい徐々に尖り、長い刺胞嚢を内包する。中腸腺枝は淡褐色から桃色で、背側突起容積の 1/3〜1/4 を満たす。背側突起は左右各 6 列の明瞭な束に並び、第 1 列は最大 9〜13 個。刺胞嚢領域は桃色の色素におおわれ、その下に赤色〜紫色の濃い亜先端輪が現れる。亜先端輪の下にはまばらな白色光輝粉が散る。背面正中線と左右の体側線の計 3 本のピンク色〜ライラック色の縦条はいずれも不連続で、口触手の間で太く頭部だけ目立ち、体の中央〜尾部では薄くなる。触角乳頭状突起が密に並び、口触手の長さの約 1/2〜2/3 と短く、体地色と同色か淡橙色。口触手は半透明先端を除き全体に紫色〜桃色で、中ほどに白色光輝粉がのる。

分布

模式産地は静岡県西伊豆町大瀬崎 (本州太平洋岸、水深 10〜15 m)。原記載時は同地のみからの記録だったが、分子データを伴う後続研究により、ベトナム・ニャチャン湾 (中部) の島嶼周辺の岩礁・砂底からも本種が確認されている。インド-西太平洋熱帯域に広く分布する可能性が示唆されている。

種小名の由来

種小名 lotos はギリシャ語/ラテン語のハス (蓮) の花にちなみ、新種記載個体の地色がハスの花の典型的な色合いに似ていたことから命名された。

補足

体色には個体変異が大きく、淡い桃色から濃いライラック色まで報告されている。姉妹種の Coryphellina pseudolotos とは、成体になっても体色が半透明にとどまる pseudolotos に対し、本種は虹色光沢を帯びた発色をすることが多い点が外見的な識別点とされるが、信頼性の高い同定には DNA バーコーディングが必要。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Coryphellina lotos の解説・写真が掲載されています。

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