センテンイロウミウシ Hypselodoris maculosa (Pease, 1871)

センテンイロウミウシ Hypselodoris maculosa

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>天願(昆布)
Date
2015/06/23
Size
12mm
Depth
5.0m
Water temperature
27.0℃

センテンイロウミウシとは

細長い白色の体に、不透明白色の縦線と紫赤色の斑点が並ぶ小型のイロウミウシの仲間。外套の縁は橙褐色で、触角と鰓に朱色がさす。インド洋から太平洋にかけて広く分布する。

特徴

体は細長く、外套の縁はなめらか。地色は白い。背面の中央には不透明白色の細い縦線が4本(正中線の左右に2本ずつ)走り、触角の前方から始まって、後方では鰓を抱くように伸びる。最も内側の1対は、横向きの細線で互いに連結される。縦線の間には紫赤色の斑点が列をなして並ぶ。外套の外縁は橙褐色で、そのすぐ内側に不透明白色の斑点が一列に並ぶ。触角は白く、棍部に朱色の輪をもつ。輪の数は2本のことが多いが、3本に見える個体もある。鰓は8枚で白く、各葉の基部に紫赤色の斑点、先端に朱色の印がある。足は無色で、尾の上面には紫赤色と不透明白色の斑点、および背面と同様の白い縦線がある。体長はおよそ40 mm に達するが、記録された個体には10 mm前後の小さなものもある。

分布

模式産地はタヒチ。インド洋から太平洋にかけて広く分布し、日本では琉球列島(石垣島ほか)から知られる。

種小名の由来

種小名 maculosa はラテン語で「斑点の多い、まだらの」を意味し、背面に散る斑紋にちなむ。

補足

よく似た Hypselodoris decorata とは、かつて同種として扱われた時期がある。触角の赤い輪が H. decorata で3本、本種で2本とされて区別されてきたが、本種にも輪が3本に見える個体があり、外見だけで両種を分けるのは難しい。確実な区別には遺伝子の解析を要する。
References

本書に掲載されています

今川郁. (2026). 沖縄のウミウシ: DNA解析による最新の分類図鑑1089種. 誠文堂新光社. 表紙

今川郁. (2026). 沖縄のウミウシ: DNA解析による最新の分類図鑑1089種. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Hypselodoris maculosa の解説・写真が掲載されています。

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