コヅチミノウミウシ Catriona alpha (Baba & Hamatani, 1963)

コヅチミノウミウシ Catriona alpha

Location
日本>静岡>大瀬崎>湾内
Date
2019/03/18
Size
8mm
Depth
10.0m
Water temperature
16.0℃

特徴

体長 13〜15 mm の小型のミノウミウシ類。体地色は半透明の淡黄白色で、頭部の正中線触角口触手背側突起の外側面のほぼ全長にわたって不透明な白色斑点が密に散る。触角と口触手は鮮やかなオレンジ色に染まるのが本種の最大の識別点だが、個体によっては触角あるいは口触手のいずれか片方からオレンジ色が抜けることもある。背側突起は細長い紡錘形で、ホロタイプでは体の左右にそれぞれ 9 列の斜走列をなし、パラタイプでは 14 列に達する個体も知られる。背側突起の中を走る肝盲管は黄褐色に透けてみえる。触角は単純で枝分かれしない。

分布

模式産地は岡山県玉野・小槌島の磯 (瀬戸内海)。原記載時は同地のホロタイプと、富山湾・虻ヶ島の日本海側パラタイプ系列から知られていた。

種小名の由来

種小名 alpha はギリシャ文字 α に由来する。本種は Cuthona 属と Catriona 属の境界をまたぐ「モザイク種」として認識され、属の境界に注目してこの記号を冠した。原記載の脚注では同時期に発見された姉妹種 Cuthona beta も予告されており (Baba & Abe 1964 として金沢大学能登臨海実験所報告に記載)、コヅチミノウミウシはこの「α・β」系列の最初の一種にあたる。

補足

和名「コヅチミノウミウシ」は模式産地の小槌島にちなむ。共著者の濱谷巌氏 (旧字「濱谷」) は馬場菊太郎博士と多くの共同記載を行ったウミウシ研究者である。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Catriona alpha の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら