アカキミノウミウシ Catriona lucerna Korshunova, Martynov, Lundin & Malmberg, 2022
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>崎本部ゴリラチョップ
- Date
- 2024/03/01
- Size
- 7mm
- Depth
- 9.0m
- Water temperature
- 21.0℃
特徴
体長は最大 14 mm。 体は細めで、 触角と口触手はほぼ同じ長さで滑らかな表面をもつ。 背側突起はやや細長く、 紡錘形からランプ状の形を示す。 体の地色は半透明の白っぽい色合いで、 触角の基部側半分はオレンジ色の色素で覆われる一方、 口触手にはオレンジの色素はない。 触角と口触手はともに先端側で不透明な白色色素に覆われる。 背側突起の内部に伸びる消化腺はクリーム色から淡褐色で、 わずかにピンクがかる。 背側突起の先端付近には、 やや幅広い不透明な白色帯と、 その下にやや狭い黄色からオレンジ色の帯が見られる。 背側突起の先端は半透明だが、 不透明な白色色素を伴う。 背中の一部にも白色色素が広がるが、 背側突起の長さに沿った明瞭な白線はない。分布
模式産地はベトナム、 ニャチャン地域。 原記載時はベトナムからのみ記録されていたが、 インド-西太平洋により広く分布する可能性が指摘されている。種小名の由来
種小名 lucerna はラテン語で「ろうそく・ランプ」 を意味し、 背側突起がランプのような形を示すことに由来する。補足
水深 1〜3 m の浅場で、 ヒドロ虫が繁茂する付着生物群集から見つかっている。 系統的に近縁な Catriona maua (Marcus & Marcus, 1960) は背側突起の先端付近に明瞭な色帯をもたないが、 本種ははっきりとしたオレンジ色寄りの輪をもつ点で区別される。 同じく近縁の Catriona osezakiensis とは背側突起先端付近の輪の色味で区別され、 本種はオレンジ色寄り、 C. osezakiensis は黄色寄りの輪をもつ。和名の由来
赤色の個体と、黄色の個体が居ることから。References
- Catriona lucerna sp. nov., Korshunova T., Lundin K., Malmberg K. & Martynov A. (2023). Narrowly defined taxa on a global scale: The phylogeny and taxonomy of the genera Catriona and Tenellia (Nudibranchia, Trinchesiidae) favours fine‐scale taxonomic differentiation and dissolution of the “lumpers & splitters” dilemma. Evolutionary Applications. 16(2): 428-460. https://doi.org/10.1111/eva.13468
- アカキミノウミウシ(新称), 今川郁. (2026). 沖縄のウミウシ: DNA解析による最新の分類図鑑1089種. 誠文堂新光社.
本書に掲載されています
今川郁. (2026). 沖縄のウミウシ: DNA解析による最新の分類図鑑1089種. 誠文堂新光社.
誠文堂新光社
本書には Catriona lucerna の解説・写真が掲載されています。
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