ヤマトユビウミウシ Bornella hermanni Angas, 1864

ヤマトユビウミウシ Bornella hermanni

Location
日本>東京>八丈島>垂戸
Date
2016/09/10
Size
10mm
Depth
7.0m
Water temperature
27.0℃

特徴

体は細長く、後端は細く尾状にのびる。生時の体長は最大 50 mm。体地色は半透明のクリーム白色で、背面と両側面に赤橙色の途切れた網目模様と、不透明な白色の細点が散在する。この色彩は触角鞘の柄や背側突起にも続くことがある。
口の両側にあるロブ状の口触手は、長さの異なる 13〜14 本の指状突起を 3 列に備える (小型個体では 9〜12 本)。触角鞘の柄は高く、上端には 15〜20 枚の小葉を持つ羽状の触角がのぞく。触角鞘の上縁には 3 本の長く細い前方〜前側方の突起と、より高い後方の帆状突起が並び、後方突起は 2〜3 本の二次突起に分岐する。触角の後ろには 3 対の背側突起が並び、その後方に背中線上の 2 本の単独突起が続く。前 2 対の背側突起は 3〜4 本に分岐し、第 3 対は通常 3 本に分岐する。背側突起のうち 4 本に分岐するものでは、各側方突起と中央突起の付け根に半透明の三羽状の鰓が 3 個並ぶ。

分布

模式産地は東オーストラリア・シドニー湾。原記載時は東オーストラリアから記録されていた。インド・西太平洋に広く分布し、日本では Bornella japonica の名で報告されてきた個体群が本種にあたる。マーシャル諸島、マレーシア、韓国、インド洋 (クリスマス島など) からも記録されている。

種小名の由来

種小名 hermanni は人名 Hermann に由来する属格形の献名。

補足

本種はオーストラリアのフィールド図鑑などでしばしば Bornella stellifera として誤同定されてきた。Bornella stellifera との違いは、触角鞘後部の突起が常に分岐すること、突起に橙色の亜先端輪を持たずクリーム白色であることなどで外見的に区別される。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Bornella hermanni の解説・写真が掲載されています。

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