センヒメウミウシ Aegires villosus Farran, 1905

センヒメウミウシ Aegires villosus

Location
日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>砂辺浄水場前
Date
2014/05/07
Size
9mm
Depth
8.0m
Water temperature
23.0℃

特徴

体長約12mmまでの小型のドーリス類。地色は乳白色で、背面には赤紫色から橙色・黄色の斑紋や縦線が散在する。背中には先端が膨らんだ棍棒状の突起が並び、その先端は赤紫色から橙色・黄色に色づく。二次鰓を囲んで長く伸びた棍棒状の突起がまとまり、その左右にやや棍棒状の突起が二列に並ぶ。突起のあいだには紫褐色の縦長の斑がのる。体表と突起には骨片が密に分布し、突起の先から細かく突き出すことで全体が毛羽立った印象を与える。触角の鞘には外側に長い突起が3本、内側に小さな突起が1本つく。

分布

インド洋から西太平洋・南太平洋にかけて広く分布する。タンザニア、スリランカ、オーストラリア、ニューカレドニア、パプアニューギニア、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、日本、サモアから記録されている。模式産地はセイロン(現スリランカ)のマナール湾、シェヴァル・パール北西の海域。

種小名の由来

種小名 villosus はラテン語で「毛むくじゃらの」「房状の毛で覆われた」を意味し、villus(房状の毛)に由来する。体表に密生した骨片によって毛羽立って見えることにちなむ。

補足

記載者ファランは1905年にセイロン真珠貝漁業調査報告の付録として本種を発表した。Aegires 属はそれまで大西洋・地中海域のみから知られており、本種が最初のインド太平洋記録となった。記載に用いられた標本は未成熟個体だった。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Aegires villosus の解説・写真が掲載されています。

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