アオモンツガルウミウシ Trapania palmula Gosliner & Fahey, 2008

アオモンツガルウミウシ Trapania palmula

Location
インドネシア>バリ島>トランバン>沈船ポイント(リバティー)
Date
2017/06/23
Size
8mm
Depth
20.0m
Water temperature
29.0℃

特徴

体長4〜6mm。体形は細長く凸型で、明瞭な外套膜の縁を欠く。背面には丸みのある低い瘤状突起が不規則に散在する。口触手は長く先端が尖り、触角は短く太く、5枚の褶葉と細長く尖った先端をもつ。背側突起は触角に比べて長く、鰓側突起はオールの櫂を思わせるパドル状で湾曲し、ほぼ同じ大きさをもつ。鰓は分岐の細かい羽状の3本の枝からなる。
体地色はクリームイエローで、背面には濃い褐色の斑紋がクリーム色の点刻とともに散らばる。口触手の基部はクリーム色で淡褐色の斑、先端は褐色。背側突起と鰓側突起は基部がクリームイエロー、櫂の中間に青みを帯びた斜めの帯が走り、先端は白色。触角は黄褐色、鰓葉はやや明るい褐色。

分布

フィリピン (模式産地:Maricaban Island, Batangas)、インドネシア、日本中部 (中部太平洋岸)。

種小名の由来

原記載 (Gosliner & Fahey, 2008, p.66) の Etymology 段落は次の通り — "The specific name palmula is taken from the Latin word meaning the 'blade of an oar'. This describes the unique shape of the extra-rhinophoral and extra-branchial appendages on this species." 種小名 palmula はラテン語で「オールの櫂 (blade of an oar)」を意味し、背側突起と鰓側突起の独特なパドル状の形を表す。

和名の由来

背側突起に特徴的な青色の斑紋があることにちなむ。

補足

本種は 2008 年の Halgerda 改訂 Zoological Journal of the Linnean Society 152: 53-111 でインド太平洋産 Trapania 16 新種の一つとして記載された。Watanabe (Umiushi) の Trapania sp. 2Rudman (SeaSlug Forum) の Trapania sp. 5、Nakano 2004 の Trapania sp. 5 が本種のシノニムとして提示されている (p.66)。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Trapania palmula の解説・写真が掲載されています。

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