クロコソデウミウシ Polycera hedgpethi Er. Marcus, 1964

クロコソデウミウシ Polycera hedgpethi

Location
日本>静岡>大瀬崎>湾内
Date
2016/04/26
Size
20mm
Depth
6.0m
Water temperature
17.7℃

クロコソデウミウシとは

半透明の白色を基調に全身に黒褐色の微小斑が散らばり、外見はほぼ黒色に見える小型の裸鰓類。コケムシを食べ、世界各地に船舶や養殖貝の付着生物として運ばれた可能性が指摘されている。

特徴

体長 15〜35 mm 程度。体は半透明の白色を基調とするが、全身に黒褐色の微小な斑点が無数に散らばるため、外見はほぼ黒色に見える。背面には白色〜淡色の小さな突起 (いぼ状突起) が点在し、背面の縁取り・尾の中央部・腹足の縁は白く縁取られる。頭部前縁には 4 本前後の細い指状の突起が並び、基部は白色、先端付近は橙黄色。触角・鰓・側方突起の先端にも橙黄色の帯が出る。

コケムシ類 (Bugula neritinaZoobotryon verticillatum など) を食べ、餌のコロニー上で産卵することが知られている。幼生はプランクトン栄養型で長期間浮遊するため、自然状態でも長距離の分散が可能とされる。

分布

原記載はアメリカ・カリフォルニア州 Tomales 湾で、本来はカリフォルニア沿岸を中心とする北東太平洋種。地中海 (1988 年に Fusaro 湖から初めて記録された)、北東大西洋・イベリア半島沿岸、南アフリカ、インド洋、オーストラリア、ニュージーランド、日本など、太平洋・大西洋・地中海・インド洋にまたがる広い分布が報告されている。

世界各地への分散は船底に付着しての輸送や、養殖されたムール貝・牡蠣の付着生物に随伴した人為的なものとされる。一方で、外来地で世代を重ねて自立的に維持される個体群の証拠はまだ限定的で、外部からの継続供給によって一時的に観察される個体群とみる見解もある。

種小名の由来

種小名 hedgpethi は、米国の海洋生物学者ジョエル・ウォーカー・ヘッジペス博士 (1911-2006) への献名。Marcus (1964) は原記載で同博士へのこの献名を明記している。
References
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学術データベース

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