ユメウミウシ Notobryon wardi Odhner, 1936

ユメウミウシ Notobryon wardi

Location
インドネシア>バリ島>トランバン>プラ・セガラ
Date
2015/05/26
Size
10mm
Depth
15.0m
Water temperature
29.0℃

特徴

体長は 20-25 mm 前後の小型のスギノハウミウシ類。体側は滑らかで、海藻のような外観をもつ。背面には 2 対の大型の背側葉が立ち上がり、前方の対の方がやや大きく、両対の間には U 字状の溝が連続して走る。各背側葉の内側には細かく分岐した羽状の二次鰓が並ぶ。体地色は半透明の白色〜淡黄褐色で、鮮やかな青色や橙色の小斑が散在し、海藻に擬態した美しい配色を見せる。

分布

模式産地は東オーストラリア・クイーンズランド州ポートカーティス沖のガトカム岬、水深 16 m。原記載時は南アフリカおよび東太平洋にも分布するとされたが、現在は別種 Notobryon thompsoniNotobryon panamica に分離され、本種の分布はインド-西太平洋熱帯域に限定された。現在の確認分布はオーストラリア、パプアニューギニア、インドネシア、フィリピン、日本 (沖縄ほか)、ハワイ諸島、マーシャル諸島など。

種小名の由来

原記載時の 1929 年 7 月にクイーンズランド沖でホロタイプを採集した M. Ward 氏への献名。

補足

スギノハウミウシ上科オキウミウシ科に属し、属の模式種。海藻に擬態して暮らす隠蔽性の種で、藻場や流れ藻の上で発見されることが多い。2012 年のスギノハウミウシ科分子系統解析でスウェーデン自然史博物館所蔵の Odhner 採集標本が再検討され、レクトタイプ (SMNH 8092) が指定された。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Notobryon wardi の解説・写真が掲載されています。

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