ツメウミウシ Notobryon clavigerum Baba, 1937
特徴
体地色は半透明の黄色から赤褐色。体側には薄い青味を帯びた白色の小班がある。この小班は盛り上がるものもある。
触角後方から尾にかけて、2本の褐色の隆起線があり、2か所で盛り上がる。
この盛り上がった部分の内側に鰓が見られる。
触角鞘は大きく広がり、縁が波打つ。
触角の色は体地色と同じか、やや暗色で、先端が尖る。
80mmに達するとされる。
分布
日本和名
相模灣産 Notobryon 屬ウミウシ 2 新種 にて提唱された補足
記載論文には相模湾甘鯛揚, 50尋(91.44m)より採取とあり伊豆の浅場で見られる種と同種なのか疑問が残る。References
- Baba, K. 1937i. Two new species of the nudibranchiate genus Notobryon from Sagami Bay, Japan. Venus 7(4):165-170.
- ツメウミウシ, 生物學御研究所編. (1949). 相模湾産後鰓類図譜.
- ツメウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉.
- ツメウミウシ, 小野 篤司. (2004). 沖縄のウミウシ.
- ツメウミウシ, 中野 理枝. (2004). 本州のウミウシ.
- Pola M., Camacho-Garcia Y.E. & Gosliner T.M. (2012) Molecular data illuminate cryptic nudibranch species: the evolution of the Scyllaeidae (Nudibranchia: Dendronotina) with a revision of Notobryon. Zoological Journal of the Linnean Society 165: 311–336.
- ツメウミウシ, 奥谷 喬司. (2015). 日本近海産貝類図鑑. 第二版.