エリシア・ティミダ Elysia timida (Risso, 1818)
特徴
体長 10 mm 程度の小型の嚢舌類で、本種を含む Elysia 属のタイプ種。体は短く幅広で、左右の側足ひだはやや厚く立ち上がる。体地色は明るい緑色で、頭部の背面、側足の縁、背面正中の隆起などが不透明な白色を呈する個体が多い。体表全体に赤色の小斑が散在するが、側足ひだの内側 (内面) には赤斑が見られないのが本種の特徴。触角は白色〜淡白色。分布
模式産地はニース近海 (フランス・地中海北西部)。地中海全域・北東大西洋 (ポルトガル・カナリー諸島・マデイラ・アゾレス) に分布する。カリブ海からの報告もあるが分布の整理は議論の対象。岩礁の浅所〜潮間帯下部に出現する。種小名の由来
種小名 timida はラテン語 timidus (臆病な、用心深い) の女性形。原記載 (Risso, 1818) で命名理由は明示されていないが、刺激に対して側足ひだを素早く閉じる習性に由来するとも解釈される。補足
本種は属 Elysia Risso, 1818 のタイプ種で、嚢舌類の葉緑体共生研究において代表的なモデル種として広く用いられている。緑藻のカサノリ Acetabularia acetabulum を主食とし、その葉緑体を消化腺の枝に取り込んで数か月〜半年にわたって機能的に保持できることで知られる。References
季節性
撮影地
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