ミドリタマゴガイ Vellicolla muscaria (A. A. Gould, 1859)

ミドリタマゴガイ Vellicolla muscaria

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2007/03/05
Size
7mm
Depth
13.0m
Water temperature
21.0℃

特徴

殻長 4 mm 前後、殻径 2 mm 程度の小型の頭楯類。殻は卵形〜楕円形で薄く、生時は淡緑色を呈する。殻表には暗褐色の小斑点が横列に並んで散在し、これが種小名 muscaria (ラテン語で「ハエの」) の由来とされる。殻頂と基部側には細かい横溝が刻まれる。殻頂は漏斗状で穿孔は持たない。殻口は狭く、前方でやや広がり、外唇は後方に張り出して縁に細かい歯状の刻みを備える。内唇は短くねじれる。

分布

模式産地は中国近海。原記載時は中国海から知られていたのみで、現在はインド-西太平洋の広い範囲で記録されている。日本では南西諸島周辺で確認される。

種小名の由来

ラテン語の muscaria は「ハエの」を意味し、musca (ハエ) に女性形語尾を付けた形。殻表に散らばる小斑点がハエの群れを思わせることに由来する。

補足

原記載は Atys muscaria として 1859 年に発表された。その後ブドウガイ科の分子系統解析にもとづいて Vellicolla 属に移された。日本では「ミドリタマゴガイ」と「カバヅラブドウガイ」の二つの和名が使われている。後者は外套膜に花びら状の小斑紋がない個体に対して付けられたもので、両者を同一種として扱うかは検討の余地がある。インド-西太平洋に分布するとされる本種は色彩や斑紋に変異が大きく、複数の隠蔽種が含まれる可能性が指摘されている。
References

本書に掲載されています

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社. 表紙

小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Vellicolla muscaria の解説・写真が掲載されています。

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