キンスジツガルウミウシ Trapania aurata Rudman, 1987

キンスジツガルウミウシ Trapania aurata

Location
インドネシア>バリ島>トランバン
Date
2016/11/20
Size
5mm
Depth
23.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体地色は不透明な白色で、体上の各部に金色 (黄橙色) の鮮やかな斑紋が配される。口触手は先端のみ半透明白色で残りは黄橙色、頭部前面で両触手間を黄橙色の帯が連結する。触角は柄部が白色、棍部が黄橙色。触角と二次鰓を挟んで伸びる側方突起 (Trapania 属の属レベル形質) には、外縁に沿って幅広い黄橙色帯が走り、先端付近では背側に回る。腹足の前角の前背側面、腹足側縁の細い黄橙色帯、腹足後端の黄橙色斑および背部正中線を前方に走る黄橙色筋がある。原記載個体は固定後 6 mm。

分布

模式産地は香港・South Ninepin (水深 14 m、1983 年 7 月採集)。香港、ニューカレドニア、日本から記録される。Coleman 1982 が西オーストラリア州 Port Hedland で撮影した個体は本種に類似する配色 (より橙色寄り) のため、Indo-West Pacific の広範囲に分布する可能性がある。

種小名の由来

種小名 aurata はラテン語で「金色の」「金で飾られた」の意。体と付属器に並ぶ金色の斑紋に由来する。和名「キンスジツガルウミウシ」もこれに対応。

補足

属内の Trapania rudmani および Trapania tartanella と類似した配色 (白地に黄色斑) をもつが、本種は (1) 体地が不透明白色 (Trapania rudmani は半透明白色)、(2) 4 本の側方突起すべてに沿って幅広い金色帯が走る (Trapania rudmani は突起背側縁に細い黄色線のみ)、(3) 触角・口触手・腹足前角がすべて黄色、で外見的に区別できる。Trapania 属の他種同様、海綿コケムシヒドロ虫の混合群体上で見つかり、群体上の内肛動物を捕食すると考えられる。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Trapania aurata の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら