カンナツノザヤウミウシ Thecacera pikachu Pola, Paz-Sedano, Guisado Martín, Warren, Noble & Martín-Hervás, 2026

カンナツノザヤウミウシ Thecacera pikachu

Location
マレーシア>ボルネオ島周辺>マブール島
Date
2009/05/31
Size
15mm
Depth
20.0m
Water temperature
??℃

特徴

体長40 mmに達する。体表は滑らかで、肉眼でも確認できる多数の骨片が埋め込まれている。骨片は星形で、先端が丸く小さなイボがある。口触手は小さく丸みを帯びる。触角は長く、15〜18枚の褶葉を持つ。触角鞘は触角よりやや小さく、卵形で内側が開いている。鰓は体の前方3分の1付近にあり、5本の三羽状鰓葉が肛門を囲む。鰓の両側に、体長の半分ほどに達する円筒形の突起(鰓外突起)が発達する。触角の下方には分枝を内蔵する格納式の半円形構造が2つある。

色彩

体地色は淡いオレンジ色で、背面全体に黒色の斑点が規則的に並ぶ。背面の両縁に沿って2列の平行な黒点列が走り、尾端で合流する。腹足の背面縁にも黒点列がある。触角先端、触角鞘、鰓外突起にも黒色の斑点が散在する。触角間と鰓の間には2つのやや大きな斑点が縦に並ぶ。

分布

西太平洋に広く分布する。模式産地は東ティモール、ディリ、タシ・トル湾。フィリピン、インドネシア、中国、マレーシア、日本からも記録がある。

種小名の由来

種小名 pikachu はポケモンの人気キャラクター「ピカチュウ」に由来する。本種の黄橙色の体色と黒い斑点がピカチュウの配色に似ていることから名付けられた。日本ではウデフリツノザヤウミウシがピカチュウの愛称で呼ばれているが、海外ではこちらの種がPikachuの愛称で呼ばれていた。

補足

フジタウミウシ科(Polyceridae)フジタウミウシ亜科(Polycerinae)に属する。夜間にサンゴ礫や砂底上を移動し、コケムシ類やヒドロ虫類を食べる。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Thecacera pikachu の解説・写真が掲載されています。

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