アカテンアミメフシエラガイ Pleurobranchus weberi (Bergh, 1905)

アカテンアミメフシエラガイ Pleurobranchus weberi

Location
フィリピン>アニラオ>シークレットガーデン
Date
2019/03/10
Size
300mm
Depth
12.0m
Water temperature
26.0℃

特徴

生時の体長 10 cm 前後の大型のフシエラガイ類。背面は深い紫赤色で、わずかに突出する大型の盤 (径最大 20 mm) が 14 個ほど並び、それぞれが極細の白色二重リングをもつ。触角は背面と同色を呈する。固定下では擦れていない部位は黒褐色を呈し、盤は中央乳頭がやや白色味を残し、不明瞭な細い白色リングを伴う。

体型は標準的なフシエラガイ型で、背面前縁の正中切れ込みは弱く、盤は本来の背面でのみ識別され、中央乳頭はわずかに突出する。背面はそれ以外の部位で平滑で、微細な顆粒のみをもつ。鰓のほぼ後半が遊離し、軸の両側に約 30 葉が並ぶ立派な鰓をもつ。生殖開口部の襞は強く、足は背面と同程度の長さ・幅で、尾腺は明瞭。

地域変異として、背の盤が径 3〜9 mm と小さくやや突出した中央乳頭をもつ型 (アンボン礁) や、背の盤が楕円形で中央乳頭が不明瞭となり盤縁を 2 本の幅約 1 mm の白色花輪状帯が走る型 (ケイ大島西岸 Elat 礁) が知られる。

分布

模式産地はインドネシア・南スラウェシ南方のセラヤル島沖の礁。原記載時から東インドネシア群島の複数海域 (セラヤル・Solor 群島 Haingsisi・Buru 島北岸 Bara-Bai・アンボン礁・ケイ大島西岸 Elat) で広範囲に記録されており、現在はインド-西太平洋のサンゴ礁岩礁域に広く分布することが確認されている。

種小名の由来

種小名 weberi は、シボガ探検航海 (1899-1900) の隊長を務めたオランダの動物学者 Max Wilhelm Carl Weber (1852-1937) への献名。

補足

本種は原記載時には Oscanius 属に置かれたが、Oscanius Leach は Pleurobranchus Cuvier と本質的に同義語と扱われ、本種は Pleurobranchus 属に移された (属移動は組合せ表記の括弧書きに反映)。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Pleurobranchus weberi の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら