チョウチョウミドリガイ Phanerophthalmus luteus (Quoy & Gaimard, 1833)

チョウチョウミドリガイ Phanerophthalmus luteus

Location
日本>沖縄>石垣島・八重山周辺>竹富南
Date
2017/02/13
Size
15mm
Depth
4.0m
Water temperature
24.0℃

特徴

体長は最大22mm (固定標本)。体色は薄緑色から濃緑色。頭楯は三角形で、後縁の側葉が左右にわずかに離れる。眼の周囲は色素で縁取られる。殻は体外に露出する外在性で、板状で薄くもろく、白色から半透明、四角張った楕円形を呈し、肩部が発達して尖り先端が膨らむ。

分布

模式産地はインドネシア西パプアのマノクワリ周辺。サンゴ礁三角域 (フィリピン、スラウェシ、東ティモール、西パプア) を中心に分布し、北は台湾南部・琉球諸島・日本、東はフィジー・ライン諸島 (キリバス) まで及ぶ。岩礁の潮間帯から水深25 m までの礫底・後礁・マングローブ縁・海草藻場で見られ、珪藻を食べる。

種小名の由来

種小名 luteus はラテン語で「黄色」を意味する。Bulla lutea として記載されたのは西パプア産の 3 mm の標本一個体 (おそらく幼体) に基づくが、実際の成体は緑色を呈する。

補足

和名はチョウチョウミドリガイ。日本産個体群は長らく Phanerophthalmus smaragdinus として同定されてきたが、近年の分子・形態の再検討で本種に該当することが示された。紅海固有の P. olivaceus (= P. smaragdinus) とは、眼周囲の色素沈着、外在する殻、雄性生殖器の長く太い精管によって区別される。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Phanerophthalmus luteus の解説・写真が掲載されています。

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