フウセンウミウシ Notarchus indicus Schweigger, 1820

フウセンウミウシ Notarchus indicus

Location
日本>沖縄>宮古島>砂丘伝説
Date
2025/10/14
Size
10mm
Depth
13.0m
Water temperature
25.0℃

特徴

殻は完全に消失し、左右の側足が癒合して体全体が丸い袋状となる。体表には円錐状から樹枝状の小突起が散在し、体地色は半透明の白色から黄褐色・茶褐色まで個体差が大きく、白色や暗褐色の小斑紋を伴うことが多い。体長は約 35 mm。危険を感じると側足腔へ海水を吸い込み、後方へ勢いよく噴射しながら宙返りするように転がって逃げる独特の遊泳行動を示す。

分布

インド洋北西部から西太平洋にかけて広く分布し、浅海域でみられる。20 世紀以降はスエズ運河を経て地中海東部にも侵入し、レセプス型移入種としても記録される。日本では本州中部以南で観察される。

種小名の由来

種小名 indicus はラテン語で「インドの」を意味する形容詞で、原記載はインド洋産の標本に基づくとされる。

補足

食性は緑藻の Caulerpa 属 (イワヅタ属) を中心とする。同属の Notarchus punctatus とは解剖学的特徴で区別される。本種に対しては Aplysia gelatinosa Rang, 1828、Notarchus cuvieri Blainville, 1824、Notarchus ceylonicus Farran, 1905、Notarchus globulus Pruvot-Fol, 1933、Notarchus petaurista Iredale, 1929 など複数の学名が記載されてきたが、いずれも現在は本種のシノニムとして扱われている。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Notarchus indicus の解説・写真が掲載されています。

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