リマキア・クラヴィゲラ Limacia clavigera (O. F. Müller, 1776)

リマキア・クラヴィゲラ Limacia clavigera

Location
スウェーデン>スウェーデン西海岸>NORRA ÄRHOLMEN
Date
2025/06/28
Size
20mm
Depth
15.0m
Water temperature
14.5℃

特徴

体長は最大 20 mm 前後の小型のドーリス類 (Polyceridae)。体は白色で、背面には先端が橙色を帯びた多数の棒状突起 (パピラ) が並ぶ。種小名 clavigera = "棒を持つもの" の由来となる識別形質。

2 本の触角と 3 葉の鰓もそれぞれ橙色〜黄橙色の先端を持つ。背面には橙色の小斑点が散らばる。

分布

北東大西洋の温帯域。ノルウェーからポルトガルにかけてのヨーロッパ沿岸、英国諸島、地中海西部から記録される。岩礁の潮間帯下部〜浅海に普通に見られる。

種小名の由来

種小名 clavigera はラテン語 clava (棒、棍棒) + -gera (持つ、有する) の合成で、「棒状の突起を持つもの」を意味する。背面の棒状突起にちなむ命名で、英名「Orange-clubbed Sea Slug」もこの特徴を反映している。

補足

原記載は Müller 1776 で Doris clavigera として記載された (現組合せの author 表記の括弧書きはこの属移動を示す)。MacFarland 1905 は北東太平洋産類縁種の研究で属 Laila (= Limacia) を扱い、本種に近縁の Limacia cockerelli を記載した。コケムシ類を専食する。近年の統合分類学的研究 (Furfaro et al. 2017) により、従来 Limacia clavigera として一括されてきた個体群は地域別に複数の隠蔽種に分かれる可能性が示されており、再検討が進行中である。
References
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