カベイロ・ルブロレティクラータ Kabeiro rubroreticulata Shipman & Gosliner, 2015

カベイロ・ルブロレティクラータ Kabeiro rubroreticulata

Location
インドネシア>バリ島>トランバン>バトゥニティ
Date
2017/11/09
Size
10mm
Depth
20.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

細長く伸びた体型をもつ Kabeiro 属の一種で、体長は 20 mm に達する。背側突起は 7〜8 対あり、不規則な形状で細長く左右に広がる。色彩多型の幅が広く、4 つの主要なモルフが知られる。第一の色彩型は明るいピンク〜赤色の体と淡桃色〜赤色の不規則形の背側突起をもち、小突起の上に不透明白色のまだらが散在する。体・背側突起・触角鞘・心嚢・消化腺の表面に細い赤色の網目模様が一面に走り、皮下の血管網が透けて見えるかのような独特の外観を呈する。触角は不透明白色で、明瞭な白色点が散在する。偽鰓は背側突起ごとに形と大きさが変異し、二股に分かれた 2 葉とそれに隣接する小さな第 3 葉から成るのが典型。
第二の色彩型は赤褐色の地色に細い赤褐色の網目模様、第三型はクリーム色の体とより目立つ赤桃色の網目、第四型はクリーム色〜淡褐色の体に赤褐色の不規則模様 (網目模様を欠く) を呈する。いずれも触角鞘が前方で広く後方で狭まり、縁は波打ち、不透明白色の点を伴う。

分布

模式産地はフィリピン (ボホール島パングラオおよびルソン島バタンガス州マリカバン島ベツレヘム、水深 0〜21 m)。原記載時はフィリピンとインドネシア・バリ島から記録されていた。海草 Enhalus acoroides 上に生育するシロガヤ科のヒドロ虫を捕食し、水深 1〜5 m に生息する。ホストのポリプは鮮やかな桃色をしており、卵塊も桃色を呈する。

種小名の由来

属名 Kabeiro はギリシャ神話の海のニンフに由来する。種小名 rubroreticulata はラテン語 rubro (赤) + reticulata (網目) で、本種の体を覆う赤色の網目模様に因む。

補足

Kabeiro 属は短体型 Doto から、伸長した細い体・拡大して隆起した心嚢・体軸方向に走る外部の管状消化腺をもつ点で外見的に区別される本種をタイプ種として設立された属。同属の Kabeiro christianae と姉妹関係にある。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Kabeiro rubroreticulata の解説・写真が掲載されています。

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