ナナフシウミウシ Kabeiro phasmida Shipman & Gosliner, 2015
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>崎本部ゴリラチョップ
- Date
- 2019/04/12
- Size
- 4mm
- Depth
- 10.0m
- Water temperature
- 22.0℃
特徴
細長く伸びた体型を持つ Kabeiro 属の一種で、体長は 20 mm に達する。体地色はクリーム色〜淡黄色〜淡褐色で、ホストとなるヒドロ虫の枝に沿わせて擬態する。体側の縁には不透明白色の小さな円錐状の小突起が一列に並ぶ。背側突起は 10 対あり、いずれも細長く伸び、クリーム色〜淡黄色〜淡褐色で、不規則に配置された鋭く尖った円錐状の小突起で覆われる。これらの小突起はさらに細かい丸い塊で覆われ、ヒイラギの葉のような複雑な質感を生み出す。偽鰓は欠く。背側突起の体への付着部は褐色を帯びる。触角鞘は細く、不透明白色のまだら模様が入る。触角は鞘より遥かに長く、クリーム色〜淡黄色〜淡褐色で、不透明白色のまだら模様が入り、先端が白い。心嚢は背面前方に位置し、不透明白色の円錐状の小突起で覆われる。心嚢の後ろから消化腺の管が背正中線に沿って後方に走り、表面は円錐状の小突起で覆われる。頭部と体側はやや半透明で、内臓が透けて小さく密な円形の斑として見える。
分布
フィリピン (ルソン島バタンガス州カランパン半島・Mainit Point、水深 0〜22.7 m)。ホストはヒドロ虫であり、混合海底や砂礫斜面に生育する羽状の有鞘ヒドロ虫上から得られている。卵塊はクリーム色できつく巻かれた帯状で、ヒドロ虫の主枝の縁に沿って産み付けられる。種小名の由来
種小名 phasmida は、本種の細長くスティック状の外観がナナフシ目 (Phasmida) の昆虫を思わせることに由来する。和名の由来
種小名 phasmida (ナナフシ目) にちなむ。補足
同属の Kabeiro rubroreticulata とは、体に赤色の網目模様を欠くこと、外套膜の縁に小さな円錐状の小突起が並ぶこと、偽鰓を欠くことで外見的に区別される。References
- Kabeiro phasmida n. sp., Shipman C. & Gosliner T.M. (2015). Molecular and morphological systematics of Doto Oken, 1851 (Gastropoda: Heterobranchia), with descriptions of five new species and a new genus. Zootaxa. 3973(1): 1-49. https://doi.org/10.11646/zootaxa.3973.1.1
- ナナフシウミウシ* (新称), 中野理枝, 朝倉知子, 池田紫, 石川雅教, 今本淳, 岩瀬南美, 西田和記, 堀江諒, 山田久子 & 渡井久美. (2017). 奄美大島北部海域における後鰓類相の調査報告. Kuroshio Biosphere. 13: 1-18 + 6 pls.
季節性
撮影地
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