ニセイガグリウミウシ Cadlinella subornatissima Baba, 1996
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>石切(安和)
- Date
- 2013/04/11
- Size
- 10mm
- Depth
- 10.0m
- Water temperature
- 22.0℃
特徴
体長は生時で 10〜30 mm 程度。半透明白色の地に、背面中央部に幅の広い黄色の縦帯が走る。黄色の色素は外套膜の縁までは達せず、各突起の基部周辺を半透明の地色のまま残すため、結果的に突起の付け根に白い縁取りができる。背面には長い棍棒状の白色突起が立ち並び、突起の先端はわずかに桃色を帯びることが多い。外套膜の周辺部の突起は短く小さく、黄白色を呈する。触角は白色で長く、二次鰓も白色。外套腺は外套膜の縁に小さく散在するのみで、イガグリウミウシ (Cadlinella ornatissima) のように複数のタイプが帯状に並ぶことはない。分布
模式産地は日本。日本各地、韓国南岸、マーシャル諸島から記録があり、西太平洋に分布する。サンゴ礁域の砂泥底や礁斜面の死サンゴ下、内湾の岩礁などで観察され、観察水深は 5〜10 m 程度が多い。種小名の由来
種小名 subornatissima はラテン語接頭辞 sub-(「やや、ほぼ」)に基本種 Cadlinella ornatissima の種小名 ornatissima(「もっとも華やかに飾られた」)を結合したもので、ornatissima に酷似するが別種である、という分類学的位置づけを示す。和名「ニセイガグリウミウシ」も、近縁の「イガグリウミウシ」によく似た別種であることに由来する。補足
イガグリウミウシ Cadlinella ornatissima と外見がよく似ており、しばしば同所的に観察される。C. ornatissima では背面が黄色一色に近く突起の先端が明瞭に赤〜桃色に染まり、外套腺が複数のタイプ(縁の単独腺、内側の集合腺、より大型の複合腺)で帯状に並ぶのに対し、本種では黄色が背面中央の縦帯に限られ、突起がより長く立ち上がり、外套腺は縁に散在する単独腺のみで構成される点で区別される。両種を同一種とみなす見解も過去に示されたが、現在は独立種として扱われている (WoRMS)。References
- Cadlinella subornatissima n. sp. ニセイガグリウミウシ(新種 ・新 称), Baba, K. (1996). Description of A New Species of Cadlinella (Nudibranchia: Chromodorididae) from Japan. Venus (Journal of the Malacological Society of Japan). 55 (4): 265-271.
- Cadlinella subornatissima, Johnson R.F. & Gosliner T.M. (2012). Traditional taxonomic groupings mask evolutionary history: a molecular phylogeny and new classification of the chromodorid nudibranchs. PLoS ONE 7(4): e33479.
季節性
撮影地
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ニセイガグリウミウシの写真
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