カドリネラ・ヒルスータ Cadlinella hirsuta Rudman, 1995

カドリネラ・ヒルスータ Cadlinella hirsuta

Location
ニューカレドニア>ニューカレドニア島>タブー
Date
2018/05/06
Size
??mm
Depth
??m
Water temperature
??℃

特徴

体長は生時で 15〜26 mm 程度の中型イロウミウシ科。外套膜は深い半透明の黄色で、長く先細る不透明白色の乳頭状突起が密に並ぶ。各突起の基部には半透明の透明帯があり、個体によっては突起の上部 1/3 がピンク色を帯びる。鰓と触角は半透明白色。外套腺は外套膜のスカートに沿って三層に並ぶ — 縁辺の小さな散在腺、その内側にある密集した小腺塊、そして体側に深く埋もれた約 8 個の大型複合腺。複合腺は結合組織または筋肉の半透明環が白色球状腺の輪を取り囲む構造で、刺激を受けると中央の孔から白色球が腹側に飛び出す。鰓は単純な 6 葉が肛門の周りに環状に並ぶ。

解剖形質は イガグリウミウシ Cadlinella ornatissima と完全に一致するが、本種では背面の結節が長く先細る乳頭状に発達する点で外見上明確に区別できる。

分布

模式産地はニューカレドニア南ラグーン Baie du Prony 西側 (水深 25 m)。原記載シリーズはニューカレドニア各地 (Canal Woodin、Banc Gail、Passe de Koumac) の水深 4〜40 m および Bellona Reefs の水深 60〜80 m を含む。

種小名の由来

hirsuta はラテン語の形容詞 hirsutus (毛深い、剛毛に覆われた) の女性形で、本種を Cadlinella ornatissima から区別する第一形質である「外套膜全面を覆う長い乳頭状突起」にちなむ。

補足

Echinodoris および Ceratodoris 由来のタイプ標本が本種と同種または同属である可能性が指摘されており、属名の整理は ICZN 規約のもとで継続検討中。日本産 Echinodoris armata も本種と同属または同種の可能性があるが、生時の色彩情報や図がなく確認不能。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Cadlinella hirsuta の解説・写真が掲載されています。

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