ハクモンビロウドウミウシ Avaldesia albomacula (J. M. Chan & Gosliner, 2007)

ハクモンビロウドウミウシ Avaldesia albomacula

Location
日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>那覇港
Date
2012/04/19
Size
20mm
Depth
3.0m
Water temperature
22.0℃

特徴

楕円形でドーム状の背面を持つ。生時の体長は28〜42mmまで確認されており(保存標本では6〜25mm)、Avaldesia 属内では大型。地色は淡黄、赤褐色、暗褐色、まだら灰色まで変異の幅がある。鰓蓋の前方に小〜大の白色斑が必ず現れるのが本種の最大の特徴で、種小名・和名の由来でもある。背面には糸状の褐色の乳頭状突起と、ときに小さな白色斑が散在し、低く不規則な隆起が走る。触角は12〜17枚の葉状板からなり、葉部は褐色で先端は白い。鰓は6本の枝からなる三羽状。砂や砕屑をまとっている個体も多い。

分布

模式産地はパプアニューギニア(Madang 北方 Rasch Passage 沖の Barrier Reef、水深29m)。インド太平洋に広く分布し、マダガスカル、紅海、インドネシア、フィリピン、パプアニューギニア、オーストラリア、マーシャル諸島、ミッドウェー環礁、ハワイから記録されている。岩礁や砂底、藻場の砕屑下などの浅海。

種小名の由来

ラテン語の albo(白)と macula(斑紋)を合成した語。原記載 (Chan & Gosliner, 2007) によれば「観察された全ての個体で、鰓嚢のすぐ前方の外套膜上に現れる単一の白色斑」を表す命名。

補足

カタカナ読みは「アヴァルデシア・アルボマクラ」。当初 Thordisa albomacula Chan & Gosliner, 2007 として記載されたが、2024 年の改訂の系統解析と形態再検討により新属 Avaldesia の type 種として組み替えられた。同論文では新種 Avaldesia tamatoa も記載され、Avaldesia tahala も同じく Thordisa から本属に移動している。近縁の Avaldesia tamatoa とは、白色斑がほぼ常時現れる点と糸状乳頭状突起がより多い点で区別される。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Avaldesia albomacula の解説・写真が掲載されています。

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