プテラエオリディア・イアンティナ Pteraeolidia ianthina (Angas, 1864)

プテラエオリディア・イアンティナ Pteraeolidia ianthina

Location
オーストラリア>ニューサウスウェールズ>Bare Island East
Date
2026/04/29
Size
25mm
Depth
15.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体長 99 mm (背側突起口触手込み)、体幅 20 mm 程度の大型のミノウミウシ類。体は細長く、生時の地色は青色がかったオリーブ色を基調とする。両体側に 18 房の背側突起群が並び、各房は他から明瞭に分離する。背側突起は鮮やかな青色を呈し、Angas は「オパールやトパーズの光のような色変わりを示し、そこに射し込む光の角度によってきらめく」と評した。背側突起の先端は緑黄色味を帯びた青紫色、中央部はオリーブ色、基部は青色味のオリーブ色。足は後方で先細りとなり、前方には 2 つの白色の角張った突起がある。口触手は中位の長さでオリーブ色味と紫色味の混合色、所々が青色を呈する。背側触角は基部で接し、棍棒状でオリーブ色と紫色が先端に向かって混じる。Angas の原記載は体長 99 mm、体幅 20 mm の個体に基づき、4 インチ (約 10 cm) に達する個体も観察した。

分布

インド-西太平洋〜中部太平洋。模式産地はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州・ポートジャクソン湾内のワトソンズ湾の岩礁の潮溜まりで、Angas が春期と夏期に採集した個体に基づく。後にオーストラリア東岸全域、日本列島南部、フィリピン、インドネシア、ニューカレドニア、フィジー、ハワイ諸島など広範囲から記録されている。

種小名の由来

ギリシャ語 ianthinos「すみれ色の」「青紫色の」「虹色の」の意で、本種の背側突起が見せる青紫色の虹色光彩に由来する命名。Angas の原記載 Latin diagnosis "fasciculis 18 branchiarum vivide et opalino cærulearum, in cæruleum magnificum mutantibus, reflexibus chamæleontis ut illis opali aut topazii" (18 房の背側突起は生き生きとしたオパール状の青色で、壮麗な青色に変化し、オパールやトパーズの色変わりを思わせる) と整合する。

補足

原記載において Angas は Flabellina 属に置いた。Crosse は脚注で「FlabellinaÆolis と混同される場合があるが、背側突起が房状に明瞭に分離して並ぶ点で区別される」と注記した。後年の分類学的整理により本種は Pteraeolidia 属に移された (author 表記の括弧書きはこの属移動を示す)。本種は刺胞動物 (主にヒドロ虫類) を捕食し、共生褐虫藻を背側突起内に蓄積する光合成型ミノウミウシとして著名。
References
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