ポリュケラ・アラベ Polycera alabe Collier & Farmer, 1964
- Location
- メキシコ>オアハカ>ワタルコ>La Blanquita
- Date
- 2022/03/14
- Size
- ??mm
- Depth
- ??m
- Water temperature
- ??℃
特徴
体地色は青みの強い黒色で、腹足の裏を除く全面に橙色の斑点が散り、触角より後ろではおおむね列をなして並ぶ。二次鰓と触角も黒く、橙色の斑が入る。頭部の前縁には 4 本の突起があり、模式標本では中央の 2 本が黒、外側の 2 本が白かった。カリフォルニア湾の個体では 4 本とも黒い。腹足の縁は白く、眼のある部分は透ける。背面には先端が黄色みを帯びる無色透明の突起が 20 本ほど並び、尾には黒い突起が 11 本、密に並ぶ。二次鰓は 6 枚でいずれも一回羽状。触角は引っ込められず、11 枚の襞をもつ。生きて這っている状態で模式標本は体長 25 mm、ほかの個体は 12〜15 mm。色彩の地理的な変異が大きく、東太平洋では 4 つの色彩型が区別されている。
分布
北東太平洋から熱帯東太平洋。模式産地はメキシコ・バハカリフォルニア半島のセドロス島南東岸で、原記載時はここと、カリフォルニア湾のアンヘル・デ・ラ・グアルダ島プエルトレフヒオの 2 か所だけが知られていた。その後の整理では、メキシコからカリフォルニア州南部にかけてが本種の分布とされ、より南のコスタリカ・パナマの個体は別種として分けられた。種小名の由来
種小名 alabe は、標本を保存したホルマリンに体の青黒い色素が溶け出した様子にちなみ、インクの一種を指すギリシャ語から採られた。補足
フジタウミウシ属はコケムシを食べることで知られ、本種もコケムシ食とされる。色彩と分子データの両面で整理が続いている種でもある。2013 年の解析では本種のなかに分布域の重なる 3 つの系統が見つかり、そのうち最も北の系統が近縁の Polycera atra と姉妹群になった。2014 年には模式標本を含む標本にもとづく再記載が行われ、外見のよく似たコスタリカ・パナマの個体が Polycera anae として分けられている。
References
- Polycera alabe, sp. nov., Collier C.L. & Farmer W.M. (1964). Additions to the nudibranch fauna of the east Pacific and the Gulf of California. Transactions of the San Diego Society of Natural History. 13(19): 377-396.
- Polycera alabe, Santander M. & Valdés Á. (2013). Genetic structure of Polycera alabe and P. atra (Mollusca: Opisthobranchia: Nudibranchia) in the Pacific coast of North America. Bulletin of the Southern California Academy of Sciences. 112(3): 176-184. https://doi.org/10.3160/0038-3872-112.3.176
- Polycera alabe, Pola M., Sánchez-Benítez M. & Ramiro B. (2014). The genus Polycera Cuvier, 1817 (Nudibranchia: Polyceridae) in the eastern Pacific Ocean, with redescription of Polycera alabe Collier & Farmer, 1964 and description of a new species. Journal of Molluscan Studies. 80(5): 551-561. https://doi.org/10.1093/mollus/eyu049
季節性
撮影地
撮影地を読み込み中...