スルガリュウグウウミウシ Tambja pulcherrima Willan & Chang, 2017
特徴
体地色は黄色から橙色まで変化に富む。腹足を除く体表には水色から青色のイボ状突起がある。
このイボ状突起は黒色の線で縁取られる。
頭幕縁と腹足縁にはイボ状突起と同じ色の隆起線がある。
触角は鉄紺色。
二次鰓の軸の外側は若緑色から青色で、鰓葉は紫色になる。
体長80mmに達する。
分布
台湾、韓国、日本、オーストラリア、パプアニューギニア種小名
ラテン語の形容詞 pulcher (意味はbeautiful) を示す和名
高知県大月町樫西海域及び一切海域から記録された後鰓類にて提唱された補足
本州のウミウシではタンブヤ・ウェルコニスとされていたが、南オーストラリアとブラジルの種とされた。Tambja pulcherrimaは体の青い水玉模様に黒い縁があることなどで見分けることが出来る。
References
- タンブヤ・ウェルコニス Tambja verconis (Basedow & Hedley, 1905), 中野 理枝. (2004). 本州のウミウシ.
- Tambja sp. 1, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- スルガリュウグウウミウシ(新称), 中野理枝, 小谷光. 2016. 高知県大月町樫西海域及び一切海域から記録された後鰓類. Kuroshio Biosphere, 12: 21-43. + 8pls.
- Tambja pulcherrima spec. nov., Willan R.C. & Chang Y.-W. [Yen-Wei]. (2017). Description of three new species of Tambja (Gastropoda, Nudibranchia, Polyceridae) from the western Pacific Ocean reveals morphological characters with taxonomic and phylogenetic significance for traditional Polyceridae and related 'phaneorobranch' nudibranchs. Basteria. 81(1-3): 1-23.
- スルガリュウグウウミウシ, 中野 理枝. (2018). 日本のウミウシ.
- Tambja sp. 1, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.
- スルガリュウグウウミウシ, 小野 篤司, 加藤 昌一. (2020). 新版 ウミウシ.